共感力とかね


あればあるほど苦しいワケだ。
情報過多で周りの悪意が伝わるなら、人の中にはいられない。
俺より感度が高いなら、もうこの世にはいられないだろう。
おそらくそんな人も多いハズだ。

自分の親は明らかに我が子の不幸を願っていた。
泣く姿、苦しむ姿を観たがっていた。
怒鳴る時も、叩く時も、興奮して気持ち良くなっていた。
ドーパミンなんて便利な言葉が出た今じゃ判るだろうが、
子供には最初から全部判っていた訳だ。
怒るなんてのは演技であって、娯楽でしかない。
エキサイトする為の口実だ。

「教育」だの「お前の為」だの「仕方なく」だの綺麗ごと。

よだれを垂らすほど興奮し、眼を赤くして今にも射精しそうな顔。
アレを観ながら痛めつけられ、いったい誰が感謝するのだろうか?
難癖をつけ、喜んでるとしか思えない。

今を生きる為に不幸になる義務。


親が異常なら、理解するほどにこの本質的な矛盾を抱えて生きるのだ。
前向きになろうとするほど横やりが入る、思考をブロックする。
肯定と否定が常にかち合い、常時成長を阻害する。
やがては「何もしない」が正解になる。

心身をボロボロにされ、常に周囲は悪魔の味方。
濡れ衣を着せられ、責任を負わされ、否定される。
いつでもどこでもそうだった。

最終処分場がヨットスクールだと思った。
母親がバンに連れ込まれる子供の記事を観て感心していた。
興奮しながら俺のトサツの計画を親父に語っていた。
それを盗み聞きして聞いたのだ。

数日後、誰かが身代わりになり、母親はトサツを取りやめた。

母親も他人の綺麗ごと、美談が大好きで熱心に「朝起き会」に通っていた。
息子の人権を無視しながら、自分を善人だと今も認識しているはずだ。

或いは物心つくかつかない頃、磯に一人で置き去りにされた。
劇薬を致死量、みそ汁に混ぜられた。
詐欺師に騙されるのを止めようとした時は、
熱心に俺を説得してまで40万の粗大ゴミを購入した。
まだ偉そうに説教するが、彼女はいったいなんなのだろう?

彼等は何一つ反省せず、成長せず、考えずに生きている。
むしろ親を信用しないこちらが悪いらしい。
信頼を取り戻そうとはしない、能力的に出来ないのだろう。
故に最初から俺が悪者だ。

幼稚園時代、両親に初めて小遣いをもらった。
俺は50円を握りしめ、周りを見回した。
やがて自分は何も欲しくないのに気づき、近くにいた老人にあげた。
確か足の無い戦争病者、戦争の帰還兵である老人だ。
みすぼらしい格好と、その前には小銭を入れる容器があった。
そこに俺は50円を入れた。

それをずっと観ていた両親は神社の境内で幼児の俺に怒り出した。
「あの人は国からお金をもらっている!」と、二人掛かりで説教だ。
何十分か判らないが、彼等が怒り出すと飽きるまでずっと続いた。
(さすがに叩かれはしなかった様に思う。)

しかし、あの老人が本当に欲しかったのは金なのだろうか?
もっと別の物が欲しかったのではないだろうか?
家族もおらず、あそこで何を観ていたんだろう?
そしてなぜ両親はそういう事にも気付かないんだろうと。

また東京で出会った底辺グループ、彼等を受け入れてしまったのは、
見慣れた人種だからだろう。
当時、彼等との経緯を知ってるヤツから、こう警告された。

「まだ関わってるのか?」と。

どうやら自分の人を観る眼のハードルは動物レベルだったらしい。
ヒトの姿の動物相手を普通の対人関係だと勘違いしていたようだ。
頭のおかしい彼等に同情なんてするから苦しかったのだろう。
親を受け入れたせいで価値観がガバガバになっていた様だ。

しかし結局はぶん殴っても追い払えなかったようだ。
どんなに切り離したくても、お替わりは無限に要求されるのだろう。
HSPの共感力は呪いなのだ。
霊能者がそうであるように、無い方がむしろ楽だろう。

悪霊に情をかけたら不幸になるだけ、余計逆恨みされるのだ。
周りと別の基準を作られ、損を引き受けるだけだ。
だったらもう二度と受け入れてはいけない。

おしまい。

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