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【マスターデュエル】9月ランクマ ダイヤ1到達の壊獣カグヤ(新制限環境 雑感)

こんにちは、【後攻デッキ】好きのやかんです。
8月に【壊獣カグヤ】でダイヤ1に上がるのに大苦戦したランクマですが、
今月は比較的早めにダイヤ1に上がることができました。平日になる前にまとめておきたいと思い記事を書き始めました。

また、9月(厳密には8/31)からリミットレギュレーション改訂がありました。それぞれのプレイヤー思うところある改訂と思いますが、改訂について簡単な感想も述べたくなったのでこの場で私の(私怨も交えた)雑感を書かせていただきたいと思います。
※個人的感情も多分に含んでいるので、不快な方はこのあたりは読み飛ばしていただければと思います

新 リミットレギュレーション

<禁止>
真竜皇V.F.D.
王宮の勅命
虚無空間
D-HERO ディバインガイ
No.75 惑乱のゴシップシャドー

<制限>
抹殺の指名者
金満で謙虚な壺
プランキッズ・ミュー
フュージョン・デステニー

<準制限>
オルターガイスト・マルチフェイカー
転生炎獣ガゼル
スキルドレイン
炎舞ー天キ

・・・【壊獣カグヤ】を使っている筆者としてもやはり言いたくなってしまったのが・・・

【天威勇者】と【ハリラドン】ノーダメージじゃん!!!(私怨)

いや本当に、【天威勇者】に散々苦しめられた筆者としては上記のどちらかは規制して欲しかったというのが本音です。これに関しては既に様々な憶測・批判・擁護が出回っています。まあここで納得できないと言ってゲームへのモチベを下げるより、無理矢理でも納得する方が建設的と思うので、無理矢理納得できる説を探してみましょう。

実は【天威勇者】【ハリラドン】の勝率は大したことない説
⇒ デュエリストカップを経て出てきた説です。最上位の方々にもたしかに【天威勇者】はいたのですが、【勇者電脳堺】【エルドリッチ】【ふわんだりぃず】【エンディミオン】も相当数いました。シェアの割には勝率が他の強豪に比べて低いから規制されなかったのではないか?という説です。これに関しては内部データが分からないのでなんともです。
たしかに【天威勇者】特に<ボウテンコウ>を絡めた「ハリラドン」ギミックは強力で初動札の制約も低い一方、誘発に弱く、素引きしたくないカードも多いという要素を持っています。実戦でも事故って動けていない対面を何度も見ました。上記の強豪デッキに比べて環境で勝ち残っていく力は弱いと判断されたのかもしれません。
・・・が、個人的にはこれは納得できないです。
そもそも初動に脆いところがあるというのは、環境最上位と比べての話ですし、さらに言えば、初動の安定性で他の強豪に極端に劣っているわけでもないと思います。「チューナー含めたモンスター2体が揃えばOK」「通った後の制圧盤面がえげつない」「誘発貫通力も「勇者」と「指名者」と「ローズギミック」で十分過ぎるほどある」これだけの要素があって、しかも通ったら毎回「同じようなソリティア」を延々見せられる状況というのは健全な状態とはいえないと思います・・・

というわけでこの説で納得しようとしても精神衛生上よろしくないので
・「勇者は発売したばかりでこれ以上規制できない」
・「ハリラドン規制すると商業的な損失が大きい(関連した多くのUR(ボウテンコウ・プロートスetc・・・)まで連鎖的に分解されてしまう可能性がある)」という風に考えておいた方がまだ楽だと思います。ゲームといえど商売ですから儲からないとやっていけないですしね。

でもやっぱり納得できない・・・!

以上現状に納得するために、筆者の妄想を書いてみましたが、商業的理由だとしてもやはり「天威」の低レアの何枚かは規制しとけばよかったのでは?」と思わざるおえません。仮に上記の説が本当で、【天威勇者】(というか「ハリラドン」)の勝率が大したことなかったのだとしても、「ハリラドン」の難点はその強さ以上に、
・ガチからファンまでの幅広すぎる主張性
・止めるのに失敗すると、見たことある長い展開をずっと眺める羽目になる
・どのデッキも多少違いがあれど同じような制圧盤面になる
であり「デュエル体験を著しく偏らせる」には十分すぎるパワーがあるからです。

まあこれはあくまで「ハリラドン」使っていない立場からの感想です。
自分が「ハリラドン」使いだったら多分喜んでたでしょうし (笑)
使ってない筆者だからこその不満かもしれませんね。
あと、他の改訂内容が環境バランス調整としてとてもよいものだったからこそ、この「ハリラドン」ノータッチはどうしても納得できなく感じられてしまうのかもしれません・・・

気を取り直して各改訂の雑感

とまあ、不平不満とそれに自分を納得させるための考察を長々と書きましたが、あまり言っても仕方ないです。
「ハリラドン」が蔓延するならそれをくぐり抜けてランクマを上がるまでです。というわけで「ハリラドン」ノータッチの不満はこのあたりにして、各規制変更カードの雑感について書いていこうと思います。
※【壊獣カグヤ】目線での感想が混じっているので悪しからず。

『禁止カード』
<真竜皇V.F.D.>
遂に禁止になりました、ランク9最強クラスのカード。
「ハリラドン」でもたまに出ますが、それ以上に【電脳堺】での「VFD+朱雀」に苦しめられた者は数多く、【壊獣カグヤ】では成立したら<γ>ない限りほぼ負けという悪夢のようなカードでした。
【ドライトロン】【相剣】【エルドリッチ】などヘイトがたまりやすいデッキに隠れがちでしたが、実際デュエリストカップでもダイヤランクでも【電脳堺】の遭遇率は相当のものでした。順当という他ない規制でしょう。
【壊獣カグヤ】としても、【電脳堺】にぶん回されても勝利を諦めずに盤面を見ていられるようになった、ということで嬉しい限りです。
※とはいえ<朱雀>は依然きついですし、その展開力は健在なので油断は禁物です。9月実戦でも結構負けました。
使われると大嫌いなカードですがそのネーミングのカッコよさは遊戯王の中でもトップクラスだと思います。3体の真竜皇の「V」「F」「D」を組み合わせて「ザ・ビースト」(獣の数字)と読ませるセンスには脱帽です。真竜皇の方の「V」「F」「D」にはそれぞれまた「パニッシャー」などのルビが降られているものかっこいい。

<王宮の勅命>
<虚無空間>
出ているだけで強烈な拘束力を持つ永続罠2枚。紙でもMDでもヘイトが半端なかったですね。珍しく紙より早くの規制となりました。
まあ、個人的に嫌いなカードではないですが、あってもデュエルが楽しくなることはないので順当な規制でしょう。
それにしても<虚無空間>は環境の変化で強くなったカードなので仕方ないとして(実際登場当初はあまり見ないカードでした)、<王宮の勅命>はあのエラッタで大丈夫と本当に思っていたのでしょうか・・・
<キラースネーク>や<死のデッキ>を別物といっていいほどにエラッタして、それより悪名高い<勅命>をこの程度のエラッタに留めてまた禁止に逆戻りとは・・・

<D-HERO ディバインガイ>
<フュージョンデステニー>でデッキから<デスフェニ>の素材になりつつ、墓地から<強欲な壺>を発動させるという地味なパワーカード。
あと少しということまで追いつめてもこれの2ドローでまた逆転されてしまうこともよくあったと思います。紙では<アナコンダ>禁止ですが、<デスフェニ>も実装されて間もないですし、UR補填を減らしつつバランス調整もできるなかなか面白い規制だなと感じました。

<No.75 惑乱のゴシップシャドー>
言うまでもなく5素材<ロンゴミ>の規制ですね。「勇者」と「デスフェニ」登場までは【幻影】の主戦術の1つで、5素材ロンゴミが成立すればほぼゲームセットな戦術です。誘発が当たればここまで成立することは少ないとは言われていますが、それでも結構な確率で成立します。
筆者も長らく禁止になって欲しいと願っていたカードですが、遂に禁止になりました。<デスフェニ>の弱体化によって、<ロンゴミ>が主戦術に戻る可能性が高いということでこちらも規制されたということでしょう。

『制限』
抹殺の指名者>
紙と同じく遂に制限になりましたね。これ3枚投入のデッキは誘発を高確率で潰してきて一方的な展開になりがちなので妥当でしょう。最も、環境上位デッキは事故率軽減や後攻取った時のことも鑑みて、必ずしも3枚積むわけではないようですね。
これの規制により<増殖するG>の採用率にまた変化が生じるでしょう。

金満で謙虚な壺>
特殊召喚できる<強欲で謙虚な壺>というだけで相当強いカード。
ファン・ガチデッキ問わず使われている1枚。正直<強金>と同じくEXからの除外はランダムでよかったと思います・・・
【エルドリッチ】【ふわんだりぃず】がキーカードを引く確率が幾分か減り、少しだけ戦いやすくなりました。それでもこの2デッキはまだまだ環境に居座ると思いますが・・・
筆者のファンデッキも少し苦しくなりますが、このカードパワーなら仕方ないですね・・・

プランキッズ・ミュー>
【プランキッズ】にリンク1が配られていたらどうなるかは誰しもが分かっていたのに、メリット効果まで付いて実装された1枚。プランキッズ1枚が全て初動になります。紙と同じく妥当な制限になりました。これで【プランキッズ】は相当数を減らすことになるでしょうが、初動には使えますし、「勇者」も健在なのでランクマではまだしばらく見ることになる
・・・と思っていたのですが、全然見なくなりました。

フュージョン・デステニー>
<アナコンダ>が禁止でない以上、こちらの制限は妥当すぎますね。
これくらいでようやくデスフェニ>が適正な強さになると思います。

『準制限』
オルターガイスト・マルチフェイカー>緩和
【オルターガイスト】の最強カード。<フェイカー>+<無限泡影>で後攻で戦える可能性が少しでも高まったのは大きいです。それでも環境上位にはとても叶わないという判断での緩和でしょう。
筆者もデイリーの罠発動ミッション用に持っているのでありがたい限りです。(先行デッキじゃんとか言わない)

転生炎獣ガゼル>緩和
【転生炎獣】のキーカードの1枚。筆者は【転生炎獣】苦手なのでシェアが伸びるのは喜ばしくないですが、使っている人にとっては<マルチフェイカー>と同じく嬉しい知らせではないでしょうか。
こちらも環境上位とパワー差がありすぎるということで順当な緩和。

スキルドレイン>
とうとう準制限に。多くのデッキを機能不全に追い込んできたこのカードもようやく規制がかかりました。割れないと別ゲームと化すので、【壊獣カグヤ】デッキとしても嬉しいです。シングル戦というのも規制と無関係ではないと思います。2枚でも引かれる時は引かれますが、<金謙>の制限と合わせてかなり遭遇率は低くなったと感じます。

炎舞ー天キ>
いまさら感がありますが、筆者的にはなんで今まで規制してこなかったんだというカードなので驚きません。今回の規制で【鉄獣戦線】のシェアが大きく伸びることが予想される(というか実際伸びた)ことを考えれば順当な規制でしょう。これと<フラクトール>が3投できた【鉄獣戦線】はマジで安定感が段違いでしたし。

そんなこんなで新環境を考える

全体として見ると、【壊獣カグヤ】としては【天威勇者】ノータッチ以外はかなり追い風気味の規制だったと言えます。こちらのデッキに対する規制はないので、実質8月環境より大幅に楽になるということですから。
大きく変化すると考えられるのは・・・

(1)【天威勇者】のシェア拡大
⇒ ここの対策が一番重要になってくるでしょう。
(2)【幻影】【電脳】に対する勝算がかなり上がった
⇒ 先月の環境だと上の2デッキは通常の盤面ですら捲るのは困難で、最大展開されると無理ゲーでしたが、規制によって、中途半端な盤面なら高確率で捲れ、仮に最大展開されても捲れる希望が見えるようになりました。
もちろん楽ではありませんが、かなりストレスなく展開を眺めれるようになりました。
(3)【エルドリッチ】【ふわんだりぃず】が若干弱体化
⇒ 同じく、根本的に相性が悪いこの2デッキの安定性が下がったことで僅かに勝率が改善。とはいえ、【エルドリッチ】は他の厄介な永続罠を積み増してきますし、【ふわんだりぃず】も動かれると厳しいことに変わりはありません。
(4)手札誘発採用カードの見直し
⇒ <抹殺の指名者>規制と環境デッキの変化によって手札誘発の採用も見直す必要が出てきます。

このあたりを考えて構築してみたデッキと採用考察が以下になります。

9月ランクマ:デッキ構築

ダイヤ1到達時のデッキ構築(42枚)
≪モンスター(36枚)≫
原子生命態ニビル×1枚
獣王アルファ×3枚
時花の賢者-フルール・ド・サージュ×3枚
未界域のビッグフット×3枚
未界域のサンダーバード×1枚
機巧蛇-叢雲遠呂智×3枚
怪粉壊獣ガダーラ×3枚
海亀壊獣ガメシエル×2枚
ダナレスラーパンクラトプス×1枚
ディメンションアトラクター×3枚
妖精伝姫-カグヤ×3枚
灰流うらら×3枚
幽鬼うさぎ×2枚
浮幽さくら×3枚
エフェクトヴェーラー×2枚

≪魔法(3枚)≫
ハーピイの羽根箒×1枚
ライトニングストーム×2枚

≪罠(3枚)≫
センサー万別×3枚

≪エクストラ(15枚)≫
電脳堺狐-仙々×1枚
No.100 ヌメロンドラゴン×1枚
No.38 希望魅竜タイタニック・ギャラクシー1枚
宵星の機神ディンギルス×1枚
No.97 龍影神ドラッグラビオン1枚
No.84 ペインゲイナー×1枚
No.77 ザ・セブン・シンズ×1枚
天霆號アーゼウス×1枚
No.23 冥界の霊騎士ランスロット×1枚
幻獣機 アウローラドン×1枚
鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ×1枚
Evil★Twin リィラ×1枚
フルール・ド・バロネス×1枚
プランキッズ・ドゥードゥル×1枚(活躍ゼロ)
幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ×1枚(活躍ゼロ)

採用考察1(手札誘発)

【天威勇者】のシェアが上がる以上、ここの対策を重点的にすることを考えなければなりません。一方、いかにシェアが上がると言っても、MDではダイヤ帯でも様々なデッキが入り乱れるため、ある程度汎用札から選ばなければなりません。更に意識しないといけないのは「先行に対して投げた時に妨害される可能性」です。特に【天威勇者】に対しては先行1ターン目の動きを妨害できるかがかなり重要なので、できるだけ誘発潰しのカードに引っかからないカードを選ぶ必要があります。
色々考えた結果、筆者は以下のような結論に行き着き、そこそこの戦いになりましたが、まだまだ考えるべきことは多いと感じます(特に増G)

●迷ってやっぱり不採用にした「増殖するG」

・刺さらないデッキ:ふわん、真竜、メタビ
・妨害:うらら、抹殺、墓穴、γ、ドロバ

ほぼ全てのデッキに対して効果を見いだせる誘発カード。
<抹殺の指名者>制限と【ふわん】の弱体化によって、先月採用を見送っていたけど復活させたという人も多いのではないでしょうか。実際丸い構築にするなら全然ありだと思うのですが、今回は引き続き不採用としました。前回と被りますが、このデッキで増Gを不採用にするのは、抹殺以上に「うららが直撃する」ことです。今回の構築では<カグヤ>以外に<うらら>の打ちどころがないので、まずこのカードに使われます。そしてそれは、本来使いどころが限られていた<うらら>を一番強い形で使われる。そして元々<うらら>の刺さらないこちらは、<うらら>を消費させたところで捲りが大して楽になるわけではない。という最悪の事態となります。先行制圧デッキに対してこれはかなり大きなハンデです。お互い3枚投入なので<増G>に<うらら>当たる可能性はほぼ五分五分ですし・・・
ということで、筆者は<増G>まで抜いて<うらら>の当てどころを<カグヤ>のみにする。そして相手の<うらら>を腐らせると同時に先行妨害の可能性を少しでも高める。というプランを引き続き採用することにしました。

●「浮幽さくら」×3枚復活

刺さらないデッキ:自分がメタに選んだデッキ4~5種類以外全て
妨害:墓穴

8月は私怨で入れていたカードですが、今回は入れた方がよいとかなり確信を持っていたカードです。とにかく妨害手段が少ないというのが魅力です。
刺さらないデッキに対しては役立たずですが、「勇者」着地前に安定して【ハリラドン】を止めるにはこれしかないです。
<デスフェニ>弱体化と<VFD>禁止、<ロンゴミ>の実質消滅により、採用する意義が弱くなったとも言えますが、逆に言えば自由枠が増えてより多くのデッキを見ることができるようになったということです。
※まあ、それで選んだカードの何枚かはロクに仕事しなかったですが・・・

さくら用カード
<幻獣機 アウローラドン>
【天威勇者】及び「ハリラドン」対策のカード。本当は<ハリファイバー>の時点で飛ばしたいのですが、それでも<ラドン>にアクセスする手段を残しているのが【天威勇者】なのでこれを取り除くしかありません。
この環境では相手が「勇者」の動きをしてきたら、<グリフォン>着地前に<ラドン>を飛ばすのがおそらく最善です。他デッキだと裏目ですが<ロンゴミ>と<VFD>亡き今、他デッキに制圧されてもなんとかなることが多いです。全力で「ハリラドン」を止めにいきましょう。
難点として、<ハリファイバー>効果で<ボウテンコウ>出されて結局爆アド稼がれたり、【天威勇者】持前の展開力で<バロネス>+α くらいまでは用意されてしまうことが多いので、手札が悪いと<ラドン>飛ばしても負ける場合があります。まあその場合は運が悪かったと諦めましょう。

<鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ>
【鉄獣戦線】【十二鉄獣】対策カード。これを飛ばせば<抗戦>で妨害されることもなくなりかなり楽になります。実際使ってみると「鉄獣が墓地を4枚除外するのを見てから打てる」というのがかなり大きく、特殊召喚先を潰した上に墓地アドを4枚奪い取れます。特に【十二鉄獣】では十二獣初動で最大展開を目指す際に<シュライグ>を絡めることがあり、ここに<さくら>を当てると甚大な被害を与えることができます。
・・・とはいえ、そこは流石環境デッキ。<シュライグ>除外してなお苦しい戦いが多かったのは事実です。依然<戦華>によるお手軽バウンスは健在で、半端な盤面で返すと<死翼>と<アクセス>で容易にライフを8000取ってきます。<さくら>通っても油断せずいきましょう。

<Evil★Twin リィラ>
【壊獣カグヤ】は【イビルツイン】に対しては有利と思ってましたが、実際相手するとなかなかきつかったのでこの機会にメタを増やしました。
遭遇率は低かったですが、下3つよりは活躍してくれました。

<フルール・ド・バロネス>
汎用枠。【アダマシア】【相剣】【電脳】あたりを弱体化させられます。
・・・が、これを素材段階で飛ばしたところで、サブプランで<承影>出されて<叢雲>封じられるので厳しいことに変わりなかったです。
【閃刀姫】や【鉄獣戦線】のことも考えてこの枠は<ハリファイバー>や<アクセス>でよかったかもですね。

<プランキッズ・ドゥードゥル>(活躍ゼロ)
<幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ>(活躍ゼロ)
【プランキッズ】【幻影】対策で入れましたが、【プランキッズ】は遭遇なし。【幻影】は相対した時に<さくら>引けませんでした。実際<バルディッシュ>飛ばしても効果薄い気もするのでこの2枠は自由枠でいいと思います。自分の恨んでいるデッキのキーカードを入れましょう (笑)

●引き続き「ディメンションアトラクター」×3枚採用

・刺さらないデッキ:ふわん、LL
・妨害:墓穴・γ

前回に引き続き大活躍の1枚。最序盤でしか使えませんが、妨害されにくくほとんどのデッキの動きを封じ込めることができます。
【LL】にあまり効果がなく、さくらと併せて【ふわん】にまったく効かないのは痛いですが、実際ランクマを回してみると【ふわん】の遭遇率は明らかに下がりました。金謙規制による安定感の低下もあるでしょうが、後攻の脆さや戦術の単調さなどがシェアダウンの一因かもしれません。いずれにしても<アトラクター>が刺さらないデッキが減ったので今期は更なる活躍が期待できます。(実際大活躍でした)

●その他の手札誘発(要検討)

他の誘発は「勇者」に弱いので相手の本命展開を妨害するには2種類以上必要になります。しかもその後ちゃんとこちらの展開もしなければならないので採用枚数と種類が非常にシビアです。個人的には上記の<さくら><アトラクター>と併せて合計13枚~14枚がいい塩梅なのではないかなと。

●「原子生命態ニビル」×1枚
仮想敵:ハリラドン、@イグニスター、幻影、電脳堺、他・・・
妨害:抹殺、勇者系

<抹殺>制限でいくらか使いやすくなりました。
勇者環境では使い物にならないことが多いカードですが、最悪グリフォン1枚は退かしてくれるのでまったく使えないわけではないです。
【ふわん】【エルド】も少し減ったので活躍の場も増えました。
真に恐るべきはこれすら超えてくる【LL】や【@イグニスター】の存在ですかね・・・完全不利対面ではないのがせめてもの救いです。

●「幽鬼うさぎ」×2枚
仮想敵:勇者、ハリラドン、相剣、十二獣、ふわん、他・・・
妨害:勇者、墓穴、抹殺

採用しましたが、「勇者ギミック」に打たざる負えない場面が多すぎて1妨害以上の働きをなかなかしてくれない1枚です。
事故ったデッキが苦しまぐれに「勇者ギミック」を使ったところに当てれば大幅有利になりますがなかなかそうもいきません。
それでも現状これ以上汎用性のあるものもないので2枚採用。

●「灰流うらら」×3枚
刺さらないデッキ:ヌメロン、LL
妨害:勇者、墓穴、抹殺、γ

言わずと知れた必須カード。<抹殺の指名者>の恰好の的ですが、<増殖するG>にも対抗できるのと、誘発2枚以上引き込むためには最も汎用性の高いこれを入れるしかありません。先行で被ると致命的だったので今まで2枚でしたが、デッキ枚数が42枚に足りなかったので3枚にしました。

●エフェクトヴェーラー×2枚(要検討)
刺さらないデッキ:電脳堺、エルド、エンディミオン、ヌメロン、LL
妨害:勇者、墓穴、抹殺

無難に強く大抵のデッキに使え、特に【鉄獣戦線】に強く出られます。上記刺さらないデッキにも役割がなくはないです。レベル1チューナーというのもポイント。しかし、「勇者」の台頭で<仙々>があまり信用できない札になったのと、このカード自体も「勇者」に弱いので少し微妙になりました。下記の「psyセット」と入れ替えてもよかったかもしれません。
※<サージュ>と組み合わせて<群雄割拠>割れるのはこちらの利点です。

●「PSYフレームγ」+「ドライバー」 不採用(用検討)
刺さらないデッキ:メタビート
妨害:勇者、うらら、抹殺、γ

自分ターンで使えれば大幅有利、相手ターンでも無効にして破壊できる妨害。<VFD>禁止で明確な仮想敵はいなくなりましたが、十分強力な1枚です。事故を嫌って不採用にしましたが、正直<ヴェーラー>と<仙々>抜いてこちらでもよかったと思います。<センサー万別>使っていると出せないのがたまに響くかもです。

●「DDクロウ」 不採用
刺さらないデッキ:鉄獣戦線、ふわん、ヌメロン、メタビ
妨害:勇者、墓穴、γ

多くのデッキに刺さりますが、如何せんパワーが低いです。
「勇者」に効かなくはないですが、<水使い>除外しても<アラメシア>素引きされてたら絶望ですし、何より【鉄獣戦線】にロクに効かないのが痛すぎます。【エルド】より【鉄獣戦線】の方が遭遇率高いので不採用です。

●「トークンコレクター」不採用
・仮想敵:勇者、ハリラドン、相剣、ジェネレイト以外全て
・妨害:泡影、一滴

【天威勇者】を重く見るなら採用もありと言いたいところですが、8月にこれを入れて回した感想は「腐ることの方が多い」ということだったので今回
は不採用です。そもそも「尖った誘発」は多くても6枚が限度と感じており、これ以上入れると他の有利対面にまで負ける可能性が高まります。
今回<アトラクター><さくら>で6枚入れているのでこれ以上対「ハリラドン」特化のカードを入れる余裕はありませんでした。
そもそも【天威勇者】はこれすら突破することもありますし・・・

採用考察2(壊獣カグヤ)

以前の記事で話しましたが、筆者は強い弱いに関わらず「壊獣+カグヤ」のギミックはしばらく採用し続けます。好きですから (笑)
今月ももちろん採用です

「壊獣」
実際「壊獣」は特に活躍してくれました。多くの制圧盤面で<バロネス>or<承影>が立つようになったので、それらを1枚で解決してくれる「壊獣」は大活躍でした。【エルド】相手にも「黄金卿」を一時的に封じる最低限の仕事はしてくれました。苦手な【ドラゴンメイド】が環境デッキに淘汰されて遭遇率が低かったのも大きいです。
採用枚数ですが、【ふわん】【LL】の<烈風の結界像>対策に<ガダーラ>3枚は半ば必須です。あとは<叢雲>で倒せる<ガメシエル>の採用枚数ですが、2枚投入の壊獣合計5枚が一番無難かと思います。(デッキ42枚)
壊獣は被っても自分の場に出せるので2枚被りはむしろ歓迎なのですが、3枚被ると捲りに深刻な影響がでます。そしてMDはこの手の偏りはかなりの確率で起こります。「被ってでも引き込みたいが、3枚被りは避けたい」というシリーズなので、42枚デッキなら5枚がいいかなと。

「カグヤ」
一方<カグヤ>は<うらら>の唯一の的という構築の煽りをモロに食らって活躍を阻害されることが多かったです。肝心な時にバウンス効果に<うらら>を合わせられて敗北というなんとも歯がゆい思いを何度もしました。
いっそ<カグヤ>だけ抜いて完全に<うらら>を腐らせるプランも考えました(笑)。 とはいえ、他にこれ以上の通常召喚枠もないですし、これ1枚で捲りと妨害と後続確保ができるのはやはり優秀。<カグヤ>に<うらら>というの自体、相手としては相当不本意な使い方のはずなので、もうしばらく<カグヤ>にも頑張ってもらいます。

採用考察3(魔法)

<ハーピィの羽根箒>×1枚
<ライトニング・ストーム>×2枚

<うらら>避けもかねて<雪花の光>はまた不採用にして、バック破壊を引き続き採用。<泡影><一滴><墓穴>が標準掲載の今の環境では、多くのデッキが先行で使わなかったこれらを伏せてターンを渡してきます。そして<羽根箒>を妨害する<抹殺>と<勅命>は今回の規制で数を減らしました。<神の宣告>を採用しているのも【エルド】くらいです。これ1枚で絶望盤面もひっくり返せるのは<雪花の光>ではできない芸当です。

採用考察4(罠)

<センサー万別>×3枚
デュエリストカップで活躍してくれたのを引き続き採用。
【ふわん】【天威】【相剣】【@イグニスター】【オルターガイスト】【アダマシア】【イビルツイン】【ヌメロン】【アダマシア】など多くのデッキの動きを拘束します。【エルド】【鉄獣戦線】【閃刀姫】にも若干の展開抑制をかけられます。ダイヤ帯デッキの動きを封殺するのには十分な働きを見せてくれました。
捲りに使えず、3ターン目以降にしか使えないという弱点が致命的でしたが、手札誘発の豊富な採用により、【天威勇者】相手の時ですら3ターン目が訪れる可能性は十分あります。筆者としては【ふわん】に強烈に刺さるというだけで十分採用価値はあると感じました。
相手が腐らせている<羽根箒>を使わせてしまって絶望する場面も確かに何回もありましたが、制限カードなので<センサー>が活躍する回の方が多いはずです。
※これの採用で6素材アーゼウスもたまに成立するようになりました。
(5素材アーゼウス(ペインゲイナー効果不使用)+<センサー>セットで自分ターンエンド⇒相手が除去で<センサー>を割る⇒アーゼウス効果でX素材を補充して、6素材アーゼウス成立。)
なので、<アーゼウス>がいて<センサー>が手札にある時は伏せるかどうか慎重に考えましょう。<ペインゲイナー>効果を使用済みの場合は手札に温存しておいた方がいい気がします。(アーゼウス効果使ったらどちらにしろ道連れなので)

採用考察5(EX)

エクストラデッキはこれまでとほとんど変わらす、<さくら>用に多くの枠を使ったのであまり語ることがないです。<γ>不採用で<カオスルーラー>が抜け、<さくら>用に「銀河セット」が抜けました。「銀河セット」は強いんですが、実際にお呼びがかかる場面が少なかったのであまり痛手には感じませんでした。

<電脳堺狐ー仙々>いらないかも・・・
1点気になったのは<仙々>があまり役に立たなくなったことです。
「勇者」の台頭で、相手が<ドラコバック>を消費するまで迂闊に出せないからです。唯一【エルド】に明確に刺さるということで引き続き採用してますが、<さくら>用に枠を譲ってもいいレベルだったと感じました・・・

実戦の感想(よく当たったデッキ)

●【天威勇者】不利対面
初手で「ハリラドン」を止めれるかの戦いでした。
「ローズ+ヴィシュダ」or「勇者ギミック」から動かれると<さくら><アトラクター>以外の誘発は2~3枚ないと役に立たないので相当厳しい戦いでした。<さくら>投げてもこちらの手札がよくないと結局妥協盤面で負けたりもしました。それでも<さくら>があったからこそ何勝かはもぎ取ることができました。

●【鉄獣戦線】【十二鉄獣戦線】対面不利
先月まったく見なかったのに急にまた増えだしました。きついです。<抗戦>に対抗する手段がほとんどないので、手札が相当よくないと捲り切れずに返しでワンキルされます。<さくら>採用で少し改善しましたが、それでも楽勝とはいかず、様々なリンクで食いついてきます。ほんと「鉄獣」シリーズのデメリットはもう少し重めでもよかったのでは・・・

●【電脳堺】若干改善したがやや不利
<VFD>なくなってかなり捲りやすくなりましたが、<うさぎ>も<ヴェーラー>も効かない展開力は依然健在です。「2アド稼ぎながら手札から特殊召喚」というおかしな動きには毎回唖然とします。<バロネス><グリフォン>程度なら捲れますが、これに安定して付いてくる<朱雀>がやっぱりきついです。<サージュ>や<ライスト>で破壊できれば有利に戦いを進められます。

●【幻影】若干改善してほぼ五分くらい
<ロンゴミ>消滅と<デスフェニ>弱体化でだいぶ楽になりました。
「グリフォン+デスフェニ+霧剣+バルディッシュ+α」と構えられる
と流石に厳しいので有利とまではいかないですが、壊獣で<デスフェニ>を処理できるのと、ディンギルスペインゲイナーセブンシンズで<霧剣>を超えやすいのが大きく、<アトラクター>も合わせればほぼ互角には戦えるかと。

●【ふわんだりぃず】対面不利
まず<ガダーラ>ないと負け。あっても<夢の町>の妨害を踏み越えないと負け。踏み越えても<アーゼウス>か<センサー万別>で制圧しないと次のターンで同じことされて負け・・・と勝ち筋がかなり限定されます。勝てる時はあっさり勝てますが、負ける時は何もできません。「ヌメロン+ラビオン」1キルのチャンスがある時は見逃さないように。
どっちにしろ長期戦になったら負けです。

●【エルドリッチ】僅かに改善したが対面不利
<スキドレ>なくても<群雄割拠><御前試合><サモンリミッター>張られたらきついことには変わりありません。<アトラクター>を採用したことによって先月よりは明らかに勝てる試合も増えましたが、それでも不利です。<ライスト>でバック全て吹き飛ばしてもまだ巻き返してきます。
まだしばらくこのデッキには苦しめられるでしょう。

●【天威相剣】対面やや不利
あまり当たりませんでしたが、ライフを取る力も強くやはりきつかったです。とはいえ、<カグヤ>が刺さることを考えれば【天威勇者】よりはましです。

●【@イグニスター】対面やや有利
<アライバル>に壊獣が有効なのはいうまでもなく、今回の構築には<ニビル><センサー万別>と刺さるカードが多くあります。でもいつでも引けるわけでもないので、負ける時は負けます。

●【イビルツイン】対面五分
<さくら>の項目でも書きましたが<トラブルサニー>の墓地効果でこちらの制圧カードが役立たずになってしまうのがとにかく厄介です。手札誘発を常にため込まれるので、短期決戦も厳しいです。
こちらの誘発がうまく当たることを祈りましょう。

●【LL】対面やや不利
これまた最近徐々に増えてきたビースト系列(?)のデッキ。<ニビル>すらまともに効かない恐るべき展開力を備えています。
<結界像>出されたらきついのは言うまでもなく、<未来皇>や<シムルグ>など壊獣なしだと対処に困るカードが多いです。捲るのにもたつくと<ナイチンゲール>で1キルされて終わりです。<ガダーラ>引く+捲れる手札であることをひたすら祈りましょう。

まとめ

今回は以上になります。【天威勇者】ノーダメージと聞いた時の精神ダメージは大きかったですが、8月よりは圧倒的に【後攻デッキ】も戦えるようになったのは事実。実際8月よりはランクマも上りやすかったです。
「ハリラドン」への恨みは一旦このくらいにして、規制されるまで気長に待ちましょう。
上りやすくなったといっても、相変わらずダイヤ4~2でのデュエルの過酷さは激烈を極め、まさにやるかやられるかの緊張感のある戦いを楽しめました。自分も相手も全ての可能性がなくなるまでなかなか諦めないので、かなり熱い戦いも多かったです。
なんだかんだで<VFD><ロンゴミ>が消えて精神的にも少し楽に戦えるようになり、【後攻デッキ】使いとして8月よりかなり楽しい環境になったと思います。数か月後には<烙印融合>の登場でまた違った環境になることも予想されるので、引き続き【先行デッキ】に爪痕を残せる【壊獣カグヤ】の可能性を考えていきたいと思います。
※言ってるそばから9月に「烙印」きました・・・
そのあたりは次の記事で・・・

お読みいただきありがとうございました。











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