小説 ひよこ第19話~クリアーゲーム編4~犯罪者の言い訳
1ゲーム100円資金難に喘ぐ僕とマッセ(栗)はソレでも【ビッグマート】に暇を見つけては通っていた。
誰かのプレイを見ているだけで楽しく、ゲームと云う誕生しつつあった娯楽は、ゲーム機の周りに【通う中学校の垣根】を超えた友情をも育みつつあった。
本来子供達には心の国境はなく、幼い頃は公園で出会った見知らぬ子と砂場などでよく遊んだ。
それが成長するに従って「所属する集団」を認識するに至り「常識としての他人」を意識してしまう。
中学校に入学したばかりな僕らはまだ小学生的気質を持ってお