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ヨシムの法令集 2024

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一級建築士学科「法規」の試験対策として、建築基準法令集を読みやすくする「マーカー」と「ポイント解説」をしています。単元ごとの記事をマガジンとしてまとめたものです。
最新版は年明けに順次記事を公開する予定ですが、時期が未定のため、過去の法令集にご興味のある方はどう…
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#学科試験

【法令集2024】法令集の整え方

一級法規の試験では、法令集を整えることがとても重要です。法令集の使いやすさによって、最大で10~15点の差が出ることがあります。試験は30問ありますので、満点か足切り点かという幅広い評価となります。 試験時間は1時間45分ですので、問題1から順番に法令集を調べていくとしましょう。非常に素早く問題を解ける人でも、20問目あたりで時間切れになるはずです。正答率が70%でも、20問×70%=14点となります。残りの10問は、鉛筆を転がして確率1/4。10問×25%=3点です。全体

【法令集2024】使用が認められる法令集

建築技術教育普及センターのウェブサイトに、今年の「令和6年一級建築士試験受験要領」がアップされています。内容をしっかり確認して、法令集のマーカーを整えるようにしましょう。 1)認められる書込み1-1)条件2のイ~ニがOK ですので、それ以外の書込みは行わないよう注意して下さい。「注意①」によって退場が命じられますし、「注意③」のように判断結果が出るまで法令集なしの受験となってしまいます。これは絶対に避けなければなりません。 1-2)認められる書込み等の例 こちらも併せ

【法令集2024】用語の定義

毎年「1問」は出題。法文と政令文の冒頭にあるので、見つけやすい。また、脚注からジャンプが可能。しっかりとマーカー整備することが重要。 【ヨシム メモ】 そもそも「建築物」でないものは、この法律(建築基準法)は適用しません。従って、建築物であるかないか(赤ULか青ULか)が重要です。例えば、プラットフォームの上屋を建てる場合、当然、確認申請は不要です。 【ヨシム メモ】 「特殊建築物」の用途かどうかは、面倒ですが❶~❹を全て確認しないといけません。但し、数多く問題を解くと自

【法令集2024】確認申請

毎年「1問」は必ず出題。法文と照らし合わせる項目が多く、捨てる受験生が散見されます。捨てると必ずその1点に泣きます。最小限のマーカーで、チェックしやすい法令集を作成すること。 【ヨシム メモ】 6条1項は、センテンス(文)が5つで語尾は全て同じです。確認済証の交付が必要な「主語5つ」をしっかり色分けして、チェックしやすくしましょう。因みに、ヨシムは「主語5つ」全てを暗記しています。超時短で解が得られます。トライしてみる価値はあります。

【法令集2024】仮設建築物 他

建築物以外で「確認済証の交付」が必要なもの(1/4)。仮設建築物に対しても確認申請が必要な場合がある。要否はとても明快なので、得点源にしたい。 【ヨシム メモ】 2項の仮設建築物の用途にマーカーベタ塗り。6条が適用しないので、確認済証の交付が不要です。また、第3章の規定も適用しないので、目次で「第3章」をしっかり確認しましょう。法43条(敷地等と道路との関係)が本試験に出題されています。

【法令集2024】用途変更

建築物以外で「確認済証の交付」が必要なもの(2/4)。用途変更に対しても確認申請が必要な場合がある。「特殊建築物の用途で200㎡超」のみ必要。要否はとても明快なので、得点源にしたい。 【ヨシム メモ】 1項の「用途変更の前提条件」をベタ塗り。要否を即判断するために、ヨシムは暗記しています。後段のベタ塗りは、用途変更の工事完了時の検査は不要で、「建築主事に届け出」となります。本試験での出題率が高く、なぜか受験生が何度も同じ間違いをしてしまうものです。法7条(完了検査)の法文で

【法令集2024】建築設備準用

建築物以外で「確認済証の交付」が必要なもの(3/4)。法6条1項一号~三号の建築物に、EV等の建築設備を設置する場合、確認済証の交付が必要。要否がとても明快なので、得点源にしたい。 【ヨシム メモ】 「建築設備準用の前提条件」をベタ塗り。要否を即判断するために、ヨシムは暗記しています。

【法令集2024】工作物準用

建築物以外で「確認済証の交付」が必要なもの(4/4)。工作物は「令」からチェックして時短すること。「法」は「2m超える擁壁」の「除外の条件」のみをチェックする。 【ヨシム メモ】 88条4項では、「2m超える擁壁」の「確認済証の交付が不要な条件」のみ、4つをチェックしましょう。

【法令集2024】建築手続 他

毎年「1問」は必ず出題。「誰が」「どこに」手続きするのかが問われるので、マーカーで明快にすることが大変重要。また、「建築士」が法文に出てくることは無い。あくまで建築主の代理人。 【ヨシム メモ】 7条は、出題頻度の高い「日数」を見やすくしましょう。また、「用途変更」においては、完了検査ではなく、建築主事に届出です。こちらをご覧ください。【法令集2024】用途変更 【ヨシム メモ】 7条の2の1項の語尾「前条は適用しない」や、4項の語尾「みなす」は、法7条の「建築主事の検査

【法令集2024】工事中の措置

建築手続の「問」に含まれて出題される場合があるが、条文が見つけにくい。目次やタブを使用するなど、工夫して「法90条の3」を見つけらるようにする。 【ヨシム メモ】 同じ「工事現場」のタイトルでも、 89条は、確認の表示。 90条は、危害の防止。 【ヨシム メモ】 同じ「工事中」のタイトルでも、 90条の2は、措置 90条の3は、安全上の措置

【法令集2024】構造耐力

法20条の構造耐力は、構造強度及び構造計算(別掲予定)に繋がる重要な法文。的確に「ベタ塗り」して暗記すること。読みにくいため、確認申請と同様に、本試験で捨てしまわぬように。 【ヨシム メモ】 20条1項は、各構造種別ごとにベタ塗り色を決めて見やすくしましょう。木造の一号~四号、鉄骨造の一号~四号、というように整理して暗記をしましょう。万が一、忘れたとしてもベタ塗りだけを読めば、時短は出来ます。

【法令集2024】建築士法1/2(建築士)

建築士法は、毎年「3~4問」出題される。配点が大きいので、過去問を全て解くことが重要。特にニュアンスが問われる設問が多いため、容易に法令文の読み間違えてしまう。しっかり読めるようマーカーすること。 【ヨシム メモ】 3条1項は、「新築」する場合です。「増築等」をする場合は、2項により、「増築等」をする部分を「新築」するものとして、一号~四号に当てはめてチェックしましょう。 【ヨシム メモ】 3条の2、及び、3条の3も同様。1項が「新築」する場合で、2項により、「増築等」を

【法令集2024】建築士法2/2(事務所)

建築士法は、毎年「3~4問」出題される。配点が大きいので、過去問を全て解くことが重要。特にニュアンスが問われる設問が多いため、容易に法令文の読み間違えてしまう。しっかり読めるようマーカーすること。 【ヨシム メモ】 23条の「事務所登録」を受けないと、業務報酬を得ることはできません。建築士資格を取得した上で、事務所登録を受けて下さい。 【ヨシム メモ】 23条の2一号から六号は、事務所登録をする上で、記載しなければならない事項です。二号のみ黄色としているのは、23条の5に

【法令集2024】耐火構造等

実務者でも理解しにくい法文。ポイントは、耐火・準耐火・防火構造、それぞれに一号から三号、3種類の「時間」が設定されていること。「用語の定義」からのジャンプが効率よいので再掲載。 【ヨシム メモ】 まずは「用語の定義」の再掲載です。ここから政令へジャンプが効率よいです。よって、特に「脚注」に注目してマーカーをしましょう。