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着物どのくらいお持ちなんですか?

と、いつも素敵な着物姿で部活の指導に来てくださる、わたしのお茶の先生が質問されていて、何枚お持ちか、ご本人も見当もつかないくらいなのですが、弟子のわたくしも、いつのまにかたくさんの着物に恵まれているので、そのことを書き留めておきます。

着物が特別のものでなくなって、10年ほど経ちました。

月に3回あるお茶のお稽古はいつも着物です。

お稽古のある朝は8時半に着付け始めるのがタイムリミット。
今日はどれにするかなーと取り出して、早い時は15分、モタモタすると30分。
9時には家を出ます。

なぜ、そんなに着付けのタイムラグが出るかというと、サイズがまちまちだからです。

着物はともかく、帯は長さがずいぶん違います。
名古屋帯はとくに、やたらと手先が長かったり短かったりして、お太鼓柄がうまく出ないことがあり、数回巻き直すこともあります。汗

今では、何枚あるかよく把握していない着物や帯たちですが、自分サイズであつらえたものは2点だけ。

成人の祝いで親が用意してくれた色無地と、20代の頃に、当時のお茶の先生のお宅に出入りしていた呉服屋さんで、付下げくらいないとね…ということになり、清水の舞台を飛び降りざるをえずに作った一張羅。

あとはほとんどが、譲り受けたもので、その他にはリサイクル店で購入するのにハマっていたころ買った数点があります。

どの着物も帯も、作ってくれた誰かのサイズなので、手に取って着る時まで、微妙な長さがわからないんですね笑
それでもちゃんと着られてしまうのが着物のいいところ。

最近は中古着物サイトも見にいっていませんが、7、8年前は洋服を買うよりもかなりお安く、数千円でシルク100%のワンピースやドレスが買える!って感覚だったと思います。

そう考えると、着ていく場所や理由さえあれば、着物をワードローブに加えるのは、そんなにハードルは高くない。

茶道あるあるですが、
社中の先輩方に、とにかく着物を着て、帯を巻きつけてきさえすれば、なんとかしてあげるから。道行を着ればわからないから大丈夫👌って言われます。
その場に到着すると、新人さんはあっという間に取り巻かれて、なんとか見られる状態に仕上げてもらえるというシステムです。

そんなこんなで、お金もかけず、着付け教室にも行かず、いつのまにか普通に着物は着られるようになります。

先日、着付けを習い始めたという、30代の後輩に、わたしには若すぎて似合わなくなった着物と帯を数点譲りました。わたしが叔母や先生から譲られたように、知っている人が喜んで着てくれるのがいちばん嬉しいものです。

自分が好きなものに、相応のお金を払って買えたら最高なのですが、あるものの中で似合うように工夫して小物などでバランスを取りながらコーデを組むのも楽しみのひとつ。

着物のある生活が日常になり、長く続く秘訣でもあると思います。



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