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澤円さん「深夜の福音ラジオ」「メタ思考」ギバーとテイカーの話からの天恵やら闇やら

仕事納めをしてきました。
前回の投稿でも少し触れましたが、澤円氏の『メタ思考』を読んで「わたしはテイカー気質が強い」という事実を受け止めた者です。

教育という仕事は直近のテイクをほぼ期待しません。与えて与えて、いや、「計算して与えないことでより彼らが自分で考える機会」を与えて、何年か経ったときに、「あのころの経験が自分を作っているな、かけがえのない日々だったな」なんて思ってくれたら大ボーナス。というくらいのギブの精神で日々向き合っています。

子育てもそうですよね。夫には最低1週間以内のテイクを返してもらわないと、雪だるま式に不満が大きくなりますが、子はその存在自体がギフト♡
みたいな(笑)

それが職場の組織内で同僚どうしの仕事のギブ&テイクとなると、私には正解がまったくわかりません。
今日は仕事納めで、出勤している人はまばら。私は昨日休暇をとっており、期待してメールを開いたのですが、がっかり。

何かというと、期限内にタスクを終えずに長期休暇に入ってしまう人がとても多いということなのです。

マネジャーの仕事は「配る」ですから、みなさんが喜んで活用してくれるだろうと思うことだけでなく、いわゆる雑務も配らなくてはなりません。年内にまとめてしまいたい資料作成のために、あらかじめ提出期限を設けて何回か告知しても、なかなか回答が回収できないんですよ。回答しやすいように工夫もしているのですが。

「期限を守らない」「催促されない限りスルーする」…この傾向は年々強まっています。間違いなく。

澤さんの「深夜の福音ラジオ2105回」によると「あなたの時間を少しずつテイクしていく人が近くにいませんか?」と。いますいます。わかっていても、指摘しづらいし、勇気をもって指摘したとしても、いやな気持になるだけで改善してもらうことは困難です。いわゆる鍋蓋型組織で、効率と成果よりも、権利が重視されるとても温かい環境で、「命令」という習慣がありません。
嫌味でなく、これが本当に素敵なことなことで、自立して意欲ある大人にとっては自由に創造的な活動を行うことができ、やりがいに満ちた仕事です。

が、時間外労働が多すぎて、さまざまなことの言い訳として、水戸黄門の印籠状態になっている(苦笑)

「叱られない社会は格差を広げる」という話は、木下斉さんも「究極の『自己責任社会』の到来 厳しさの希少性」という回(voicy)でされていて大いに共感したのでした。

与えることが生業の人は、与え疲れてしまうのかもしれません。
見返りを求めずに与えた後の、想定外の喜びを一生のうちに何度も経験してしまうから、いろんなことが些末なことになってしまうのもわかるのです。
でも、面倒なアンケートや反省の類も形式的に行う人と、内省と次へのアクションのために使う人では、塵が積もって大きな差になるのではないかと思います。

目標は、雑務と言われることにも、意味を見出して、いらないものはすっぱりと切ったうえで「配り」、ギバーの精神で気持ちよく仕事できる人。

明確だが、道は遠いのだ…


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