日銀総裁苦しい答弁

藤巻健史氏による参議院予算委員会の質疑は終わりました。

日銀は2023年末、国債評価損を10兆円と答弁。
純資産が4兆円未満ですから、株式評価益を考慮しても債務超過の可能性ありと藤巻健史氏。

日銀の金融資産は償却原価法を採用してるので、期間損益に含み損は現れてこない。これまで長期国債を売却した事はない。と総裁。

しかしインフレが進んだ時に当座預金への付利支払いの財源はどうするのでしょうか?
0.5%で2.5兆円、1%で5兆円、純資産は4兆円。
足りません。
金融資産を売却すれば、評価法は時価評価になります。
その途端、日銀は数十兆円の債務超過になる訳で、通貨発行益シニョリッジで賄うのには5年経過後からと今日の答弁から分かります。

その間もインフレ上昇と金利上昇が同時に加速して行くでしょうから、大変なことが予想されます。

金融理論からすれば、インフレ率上昇は金利上昇圧力です。それは自然現象なのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?