確証バイアス
上記のタイトル、聞いたことがあるでしょう。自分の信念・仮説を支持する情報ばかりを優先し、都合の悪い情報は無意識に軽視する思考の偏りのことです。こういう私にも、この偏りはありますので、時々振り返ることにしております。
ある心理学オタクの方が、「確証バイアス例」を次々に例示して、「これはいけません。」と説諭していました。が、皮肉なことに、自らの確証バイアスには気づいていないのか、気づいているけれど無視しているのか、振り返ることは皆無でした。
ある時、万里子(仮名)さんは憧れの人を、過剰に理想化していました。が、その憧れの人から、「メール、少し多すぎない。」と注意されて以来、怒りが湧き上がり、それをきっかけに舞台が暗転するかのように、かつて憧れていたその人の欠点、落ち度を都合よく集めだしました。それから何が始まったか、読者の方は推測がつくしょう。
そうです。こき下ろしが始まったのです。過剰な理想化から一転して過剰なこき下ろしが執拗に行われるようになったのです。
過剰な理想化そのものは確証バイアスです。また、こき下ろすための情報を都合よく集めるのも、確証バイアスと言えます。
こう考えると、確証バイアスの背景には、極端思考を好む認知の偏りに加えて感情の乱高下がありそうです。
この確証バイアス、私を含めて日本人の大きな課題なのかもしれません。
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