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詩『ニキビ』

ファンのいない星の光は永遠だ
夜空のニキビはそんな星の光

思春期を迎えた宇宙は
少年少女のまま年を重ねてゆく

中学生の僕を苦しめたのは
空き家10軒分の欲求不満
鬱気味の冬の窓から
逃げ惑うオリオン座が見えた

ファンのいない星の光は永遠だ
なのに僕はニキビを潰している
卒業式も入学式も予報は雪
そういう学生時代だった


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