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短い詩 五編

詩『あぜ道』

ねっころがり 側には一輪車
腹丸出しひなたぼっこ中



詩『君』

君が育てた折鶴蘭が
花をもたげ待っている


詩『風呂上がり』

缶ビール 冷蔵庫上がりは
僕に似て汗っかき


詩『彗星』

思春期の宇宙と僕
語り合う ネオワイズな夜


詩『子ども』

夜が月光を独り占め
悔しくて ぼうっとして 幸せ




夜が月光を独り占めにし
それが子ども心に悔しくて、
だけどあまりに月が美しいから、ぼうっとしてしまって
ああ幸せだな、と感じてしまう。

車のボンネットに乗り
月や星を眺めていた夜。
梅雨が明けたら
そういう夏夜がまた来るかな。

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