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中国旅行記 敦煌 4日目(下)

前回の続き↑


午後5時を回っても、太陽はまだ空のてっぺんに君臨して
ただひたすらに暑すぎる・・・(笑)
直射日光が直射しすぎる苛酷な環境な中であっても
次に訪れた玉門関は、意に介さず悠然とそこに佇んでいるかのようでした。


玉門関

玉門関はかつてのシルクロードにおける関所でした。

中に入って壁を触ってみます。かなり風化している割には、簡単には崩れてきませんでした。関所としての意地でしょうか。

玉門関の周りは何もない、ただデカい岩のようなかつての関所がそこにあるだけ。でも私はそれがとても気に入って、暑くて皮膚がただれていても、ただそこから見える景色を慈しんでいました。

何もない景色。何もないので、その景気をずっと眺める時間は無駄かもしれない。しかし、その無駄ともいえる長い歳月を、この玉門関は耐えて私の目の前で堂々とその歴史を物語っている気がして、私もまたわずかな時間ではありましたが、玉門関と対峙し、その物語を感じようとしていました。


最後に訪れたのは「ヤルダン国家地質公園」です。地質変動によってできた景観は圧巻でした。


風化した大きな石や岩がゴロゴロ。地質変動は今も起きているらしく、ドンドン地面に潜ってやがて消えてなくなるそうです。

砂漠の中を突き進む戦艦のようです。


孔雀(くじゃく)のように見えるスポットです。↑



午後9時ごろ、ようやく日が沈んできました。観光客は皆思い思いに写真を撮っています。
陸上で地平線を見たのはホント初めてでしたね!
足元の砂を踏む感覚は(当然行ったことはないですが)月面のクレーター上に立っているような感じがしました。
地球の広さを感じながら、日没の太陽が地平線に衝突してそのまま押し切る様子をずっと見ていました。


太陽片手に遊んでみる(笑)


太陽と私。↑
太陽は夜へとバトンタッチして、地平線から星と月が昇ってくる。


いかがでしたでしょうか?
敦煌、めっちゃいい場所ですよね!(笑)

日本人には意外と知られていない場所かもしれませんが、
私自身、中国へ行ったら絶対行く!と決めていた場所だったので、
敦煌に行けたことは本当に良かったですし、
暑さで皮膚はただれ、血はほとばしり、
それはもう、私の身体は大変なことになりましたが(笑)、
躍動感のような、強い生命力のような
大地が織りなす大きな力を受けられる場所だと思います。

以上で敦煌編を終わります。
機会があれば、ぜひ敦煌を訪れてみてください!
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!

次は武漢編の予定です。



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