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詩『多様性』

幼い子が履き違えている
左と右を履き違えている

大人が履き違えている
本音と建前を履き違えている

多様性が履き違えている
称賛と批判を履き違えている

それでも子どもと大人は いつか歩みを止める
しかし多様性は 歩みを止めない

「ねえ そこの君
 俺の多様性を見かけなかった?
 昨夜出ていったきり 戻ってこないんだ」

言葉だけが一人歩きしている
靴を履き違えたまま
その歩みは止まらない


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