ちょっと物足りないアルバム。

ちょっと物足りないかな?Concentration20ソロサードアルバム。
安室のアルバムジャケットでこれは誰?となるのも不服かも。
横顔で洋楽ジャケ風だけど、安室の美しい顔が全く分からないのだ。

それが残念。
小室さんがのちにこのアルバムの完成度について申し訳なかったと謝罪している動画を見た。
これはあまりに当時のニューミュージックというか、安室にしては勢いのない
アルバムになっているなと個人的にも思う。

この中での先行曲はa walk in the parkとcan you cerebrate?とHow to be a girl.この3曲以外の他の曲は特によくもないというのが本音。
隠れた名曲、ここで紹介したい曲は残念ながらないけれど。
How to についてはこの曲、なんとのちのR&Bサウンドに移行してからのライブで思い切りカッコよくアレンジされているのだ。
それを是非聴いてほしいと思う。

この曲、すごくダンサブルでビートがバチバチに聴いていて気持ちが良い。
真夏の太陽の下で熱く抱いてね、小指を絡ませて砂浜で戯れてね
こんな歌詞、よく思い浮かぶなとつくづく思う。
当時小室さんて他のアーティストにも曲を作っていて作詞作曲もこなすという
鬼のアプローチだった。まさに天才というか奇才というか。
誰も止められない感じがしていた。
この女心みたいな歌詞をどこでどうやって作れるのか不思議でならず、
歌詞に関して安室ちゃんはあまり作らなかったのだけど
周りの素晴らしいプロデューサーに任せていたという感じ。
自分で作詞したものはいくつかあったけどその紹介はまた後で。
このアルバムはリード曲以外は聴きどころがなく残念だけど懐かしく思い出したように聴きたくなる。

見た目もブラックを意識していて、誰も真似できない感じ。
ブラック系のアイシャドウ。
ヘアも独特でジャネットジャクソンを意識している印象。
沖縄生まれのエキゾチックな出たちによく似合っていてピュアジャパニーズには
あまり似合わないからこそ皆憧れた。
誰もが安室になりたかった。
この頃、安室のスタイルは不動のものになりミニスカブーツが溢れていた。

ダイドーのミスティオのCMが流れるたびに時代を感じた。
街中で安室が溢れていて、活気づいたのを覚えている。
今は日本全体どこを歩いてもどこか虚しいけれど、どこでも流れる曲も確かにあるけど活気というのは消えていっている。
人口減少が如実に国力を落としていく。
どんなに元気にしようと思っても、上の古い圧力も未だ大きい。
私はそれに必死に抵抗して生きてきたけど。
女子でわかり合える人も数人いたけど、いつも結局孤独感は感じてた。
こんなに女性がクイーンとして立場を確立しても一般世界は弱小のまま。
でももうそんなものさえ気にしなくて良いのかも。
男のやり方に合わせて戦う、ということを降りた。

私の生まれた1986年世代は板挟み世代でだいぶ昭和のやりかたを押し付けられた世代。
だから窮屈な思いをしてきた、と思う。
それに気づかずに染まっている人も多いけど私は違和感でしかない。
シャカリキに働け、やりたくない仕事をして家に帰る。
日曜の夕方に鬱になって、月の朝に眠いミーティングが始まる。
どこの先進国も同じ流れかもしれないけど。
アーティストの1日に密着するものや、インタビューを見るのが好きでよく
見ていた。
一般の流れとは違う全てに憧れがあった。
有名になると不自由でスーパーにさえ行けないというけれど自分を知らない
海外なら自由に動けるし、選択幅は多いと思う。
現に有名になりすぎた人は海外に住んでいるし、そこではあまり日本のメディアが
届かないから悠々自適だし底なしの資金があるから一般人よりは遥かに暮らしの
選択肢が多い。
サラリーマンとして生涯働こうとお金はたまらない。
そんな現実でどう楽しく生きるのかふと思う。
自分で稼ぐ、これしか選択肢がない。

一般人と芸能人とかって言い方をするけど、地球人なことには変わりない。
人気商売の辛さはあるのかもしれないけど幼い頃に憧れた自分からすると
いつまでも芸能の世界は眩しい。

人気をつけたらこっちのものだと思う。
やりがいは十分あると思う。
結婚式では全曲安室ちゃんでやりたいって思ってたな。
それくらいの信者。
おそらくこれは普遍の事実。

話は戻り、このアルバムは目立たないけど本当に懐かしい。
スーツで6つに頭にお団子を作って軽やかに踊るPVをいつでも見たいと思う。
ガンガンに踊って筋肉も引き締まって本当に美しいと思う。




 

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