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第三十話 奥許し③~皇后の器 桐藤と一の姫⑥

「怖いですか?」
「・・・少し・・・」
「そうですね・・・」

 納得して頂けるかは、わかりませんが・・・

「お父様、お母様が、可愛い娘の貴女を膝に抱いて、頭を撫でますよね。可愛らしくて、堪らなくなって、頬ずりしますよね。そのようにして、頂いてきましたよね?」
「・・・小さい頃のお話ですね」
「そうですね。それに似ています。その延長線上にあることのような気がします。いずれも、愛情のなせる技ですから・・・」
「・・・桐藤、もう、大丈夫です。私、考えていることがあるのです。だから、その後で、そのことをお話したいと思っています」
「・・・なんでしょうか?」
「それは、後で・・・」

 この期に及んで、そのような強い眼差しで、何かを決意されたような・・・。思いも拠らないですね。貴女は、やはり、一の姫様です。

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