見出し画像

第三十五話 一緒にお勉強③「あーんして」~数馬と三の姫③

 あ、ああ、あああ、そうか。そうなんだ。あの二人・・・。
 そういう見方をすると・・・だから、あんなあっちで、ベッドサイドとか?
 柚葉、あれ、意味深な笑顔じゃん。こっち見てる。

姫「柚葉と慈朗の分、切れたって、持っていくね」
数「あああ、俺が行くから」

 柚葉、身体揺らして、声なく、笑ってる。
 慈朗、問題、解んない顔じゃないね💦

数「はい、ケーキ」
柚「ご苦労様、そっちのサイドテーブル置いてくれるかな」
数「・・・」
柚「何?数馬、解らない所でも?15×76は?」
数「えっと、1440」
柚「結構、憶えたな」
数「まあ、そうだけど・・・」
柚「何?」
数「柚葉、・・・慈朗、追い詰めてないか?」
慈「・・・え?」
柚「なんで?」
数「そう見えたから」
慈「そんなことないよ。解らない所があって、悩んでたんだ」
数「ふーん、そんなにくっついて」
柚「あはは、鋭いんだね、数馬は」
慈「やめてよ、柚葉」
数「っつうか、俺はもう、慈朗が、夜どこに行ってるか、知ってるからさ」
柚「聞いたよ、慈朗から、数馬も知ってるって」
数「そんなの、それぞれだから、勝手でいいけど、今日は、姫様も、月もいるし」
柚「そんなに、判る程だったかなあ?」
数「見え見えだよ。俺に、掛け算暗誦って、地理の予定だったのに」
柚「それは、本当に必要だから。お前の為だよ・・・わかったよ。ごめん」
数「カバーしなきゃ、と思って、ハラハラしたよ。気づいた時には」
柚「ついね」

 ああ、もう、慈朗を見る目が違うんだけど。二の姫様がいるじゃん。なのに、柚葉。意味わかんないんだけど。とにかく、月と三の姫に、バレないようにしないと。

数「心臓に悪い。もう、やんないで」
柚「わかった、ごめん」
慈「・・・次の頁、やるね、柚葉」
柚「はいはい・・・」

ここから先は

5,136字

高官接待アルバムプラン

¥666 / 月
初月無料
このメンバーシップの詳細

この記事が参加している募集

スキしてみて

世界史がすき

更に、創作の幅を広げていく為に、ご支援いただけましたら、嬉しいです😊✨ 頂いたお金は、スキルアップの勉強の為に使わせて頂きます。 よろしくお願い致します😊✨