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第十六話 桐藤編③「スメラギ礼賛」

 姫の「奥許おくゆるし」を許された者が、「姫様付き」である。

 つまり、俺は「一の姫」の「姫様付き」で、あらゆる面での教育係という意味もあるが、「奥許し」つまり、初めての交接の相手であり、平たく言えば、宮中での公認の恋人、ということになる。同様に、柚葉が「二の姫」と同様な関係を結んでいる。進捗は、お互いのことは話さないし、解らないが、逆に、噂は、お妃様からと、上から下りてくることがある。姉妹の姫同志で、打ち明け合えば、話は流れやすいが、上二人は、タイプが全く違うらしいし、この齢ぐらいになると、交流も、殆どなくなってしまったようだ。

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