何から、お話ししましょうか?
~みとぎやの小説・ひとまず投稿①~
「瓜生くん、瓜生宙くん、いますか?」
担任の先生が、教室に入ってくるなり、僕の名前を呼んだ。
「アーギュ先生、なんですか?」
「学長がお呼びです」
「え?僕に、ですか?」
「そうですよ。君に用事を頼みたいそうです」
クラスメート一同が、こちらに注目して、ざわつき始めた。
「これから、一緒に、学長室にきてください」
「あ、はい、わかりました」
早速、アーギュ先生に連れられて、僕は、学長室に向かった。
「あの、先生」
「はい、なんですか?」
「本当に、学長先生に、僕、会っても、いいんですか?」
「え?・・・ああ、なるほど、そういう言い方になるんですね」
だって、先生方も、殆どの方が、会ったことがないって、噂なんだよね。
「そうですね。お会いしたことがあるのは、学部教員である、僕と、兎上先生と、軍部教員である、辻先生ぐらいかな・・・」
「僕、辻先生は、知らないです」
「ああ、軍部の聖地守護隊の育成担当ですから、畸神学部の君は、多分、会うこともない・・・ああ、いえ・・・いずれ、会うかもわかりませんね」
また、知らない先生が出てきた・・・っていうか、どういうことかな?
でも、アーギュ先生は、坦々としていて、特別なことを言っている感じはしない。
・・・と、色々、考えているうちに、学長室の前に来ていた。
あれ?どこを、どうやってきたのかな?
まだ、学校の構造が、頭に入っていないんだな。
・・・なんか、教室まで戻れる自信がないよ。大丈夫かな・・・?
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「アーギュ先生、宙くんは?」
「大事な用事を任されました。実践です。心配することはありません」
「実践って、先生?」
「実際に、聖地に、お遣いに行ってもらうことになりました」
みとぎやの小説・ひとまず投稿①
「惟月島畸神譚 陰陽五代夫婦神編~Monogamy ・イントロ」より
これから、妄想小説風なのを、少しずつ、投稿していきます。短編ではありません。物語の中の、一場面です。
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