1ヶ月半マッチングアプリで恋活をやってみた雑感

恋愛指南系コンテンツへの疑問


ここ最近は恋愛指南系コンテンツをよく見るようになったが、ほとんど再現性が無いんじゃないだろうかと思えてきた。
結局、情報発信をしている人の想定する男性のスペックと自分のスペックには差異がある。
そもそも女性側の好みだって多様だ。
ここは注意すべきポイントで、これをやればモテる!といった情報はあくまでも情報発信者の得意なゾーンに位置する女性をターゲットとする方法論であることが多い。
彼らの方法を再現するためには自分を彼らに近づけた上でターゲットも絞る必要がある。
そこに至るまでのコストを考えるとそれは果たして効率的な手段と言えるのだろうか。
そもそも彼らの強みが顔やスタイルの良さだとしたら、真似をすることすらできない。仮に自分と正反対のパーソナリティーを演じてパートナーができたとしても、その先上手くやれるのかだって疑わしい。

世に蔓延る情報は概して女性からモテる男性像は強い男だとし、すなわち容姿や経済力やコミュニケーションで女性より優位に立つことが重要である、といった趣旨が多い。
そんなわかりきったことではなく何か画期的な方法を教えてもらいたいものだが、人間が生き物である以上、そうした生殖や生存に繋がる価値が揺らぐことはない。つまり裏技なんかは存在せず、地道に自分の価値を高めていく他ないのだろう。
一方で自分の価値を表現するためのスキルも重要である。
しかしそこは他者の再現が最も難しい部分かつある程度練習が必要な部分でもある。
だから常に打席に立って今出せるパフォーマンスを最大限出せる状態にしておかなくてはならない。
つまるところ自分磨きとパートナー探しは並行して行う必要がありそうだ。

マッチングアプリの生存戦略


正直、「女性ウケ」を狙う戦略はやめた方がいいんだろうなと思う。
最大公約数的な要素を身にまとえば拒絶されることも減るが、相手のオンリーワンな存在になることからも遠ざかる。
どこかしら尖った部分がある前提でのパラメーターの底上げじゃないとそれはただの没個性になってしまうからだ。
まず自分の強みを理解して他者との差別化をはかる。みなが同じ情報から同じ男性像を目指したら結局スペック勝負になってしまうので、そこでは勝負すべきでないだろう。
自分の強みをどう尖らせるか。その強みはどういうタイプの女性にリーチするのか。そして、どうすれば効果的に強みを相手へ伝えることができるのか。今考えるべきはそれらの解像度を高めることだ。

今は入口を広げて試行回数を増やすことで可能性の最大化を試みているが、単純に試行回数を増やせばいいという話でもなさそうだ。
他人軸でどうしたら選ばれる確率が上がるのかって発想をまず捨てるべきかもしれない。
もっと自分軸でどういう相手と付き合いたいかを考えるべきだ。

恋愛市場で勝者となるためには


マーケットインだけでなくプロダクトアウトな考え方も持っていきたい。
たとえば相手とマッチングしたら相手のプロフィールから自分との接点を多少強引にでも探して質問を投げかけるようにしている。
おかげでメッセージの時点で足切りされることはないが、相手から私に対して興味を持たれるということは稀だ。
たぶん私には相手から食いつかれるほどの魅力がなく、その表現の仕方も下手くそなんだろう。
そこでこの恋愛市場を利用して自分の魅力を調査しようと思う。
具体的にはいいねをくれた自分の恋愛対象ではない相手とマッチングして、なぜいいねをしてくれたのかフィードバックをもらうつもりだ。
その気もないのにマッチングするのは気が引けるが、彼女達に自分の魅力の解像度をあげるための他己分析をやってもらう。
結局、こと恋愛においても弱者が強者にリソースを奪われる構図は変わらない。売れ残るほどコストを払わされている。私もこの1ヶ月半でお金も時間もメンタルも投資をしてきたが、そのリターンは乏しい。今の私は負けているのだ。であれば自分の市場価値を手っ取り早く高めるためには自分よりも弱いものから搾取するべきだ。

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