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大迫力13.2mm! PLA PLAな~後輩くんに唸る!? KZ PR1 PRO


こんにちは。あら50りっぷです。

この度「PR1」から間髪をあけずに登場したシリーズの最終モデル「PR1 PRO」を入手しました! このPR1シリーズは、KZ初のPLANAR(平面駆動)ドライバーを搭載したモデルです。

「PR1」シリーズはKZ初の平面駆動ドライバー搭載モデル

平面駆動ドライバー3機種を立て続けに発売したKZに対し、多くのイヤホンレビュアーから「最初からこの音で販売して欲しかった!」とコメントが寄せられるほど、「PR1 PRO」は「PR1」「PR1 Balance」「PR1 HiFi Edition」と続くシリーズの集大成であることが暗に証明される結果となりました。「PR1シリーズ」の特徴はなんといってもKZオリジナルの13.2mm平面駆動ドライバーをシングル搭載したこと。「平面駆動ドライバー」は主に中・高級機に搭載される特殊なドライバーで、平面であることにより音が同時に届くため、各帯域の応答速度が良く、もたつき感、ボアつき感のない高いレスポンスと透明感、音抜けの良さ、歪みのない解像感と分離感、また広い音場を実現することができます。

10mmダイナミックドライバーと比べ、迫力のある13.2mm平面駆動ドライバー

フェイスプレートはKZではおなじみの軽量アルミ合金製で、梨地加工の「PR1」と区別するためか光沢加工となっています。他のKZシリーズにない細かなスリットデザインも見た目にカッコよく、側面のトライアングルベントも高級感を漂わせています。ボディーは半透明の樹脂製で、内部の「大迫力13.2mmドライバー」を外側から覗くことができます。KZのビルドクオリティはいまさら何も言うことはなく、非常に高いレベルにあります。フェイスプレート接合部にも接着跡やバリなどはまったく見られません。価格相応の品質は十分にあります。筐体のサイズや形状はこれまでのKZイヤホンを踏襲しているため、耳入れは自然で違和感なく、軽量で装着していて疲れてしまうことがありません。

付属品はKZではアップグレード版の8芯銀メッキケーブルですが、ボクは基本的に付属ケーブルは使用せずに最初からリケーブルしてしまうのでレビューはなしです。

今回は、TRIPOWIN Zonie 16 コア銀メッキケーブル(2022年版)に交換して早速レビューします。

TRIPOWIN Zonie 16 銀メッキケーブルに最初からリケーブル済

イヤピースがウレタンフォームだけしか付属してこないのにはビックリしました。ウレタンフォームは遮音性は高まるものの、シリコンイヤピースほど高音、低温の輪郭がはっきりしないので、シリコンタイプを常用するユーザーにとっては大きなマイナス点と言えます。

付属の純正イヤピースがウレタンフォームだけなのは大きなマイナス点

音質レビュー
聴いて最初にわかるのは若干刺激的と感じる高域の音。明るくクリアで繊細な音表現、そして分解能と解像度は十分に高いのですが。。。寒色系の高音の響きがどこまでも伸びやかで明るく派手な音ながら、曲によっては刺さる場合もある少し神経質なチューニングになっています。KZの他のハイブリッドモデルのようにBAに高音を担当させなくても、平面駆動ドライバーだけでここまで鮮明にチューニングできることにビックリです!

他モデルと比較すれば、明らかに金属音(ハイハットなど)の響きに特色があり、音量を下げても微細な音まで見事に表現するため、リアルな音場が目の前に広がっていくイメージです。楽器音がそれぞれ違う場所から鳴っているのを感じられると、聞きやすいし臨場感が増して行きます。これまで聴いたどの曲でも同じ傾向がみられるので、これが「PR1 PRO」の個性と言えるでしょう。

中音域も高域同様に歪みのない音で「わっ! 繊細な音」と思わず感嘆してしまったほどです。箱出しでこれだけの音なのでエイジングが進めばもっと音の艶が増してくるはずです。ただし、ボーカルが前面に出て聞きやすいかというと、若干薄っぺらく感じ、バランス的には凹んでいる感じです。

低音域は高い解像感と十分なパワー、もたつきのないスピード感があります。モニタライクなナチュラル・バランス・チューニングは全音域で見事といえるでしょう。ただし超ドンシャリが好みのボクのようなユーザーにとっては、「PR1」は13.2mmの大型ドライバー搭載にしては弱ドンシャリに分類されるかもしれません。

[PR1]  [PR1 PRO]  [PR1 HiFi] の平面駆動ユニット搭載シリーズ

音質向上に寄与しているのは、ど迫力の13mm超平面駆動ドライバーのみならず、ナノスケールの平面薄型振動板による影響が大きいと思われます。音質全体が上位機種のレベルにまで一段階引き上げられたように感じます。14個のN52Hマグネットを搭載することで、音場の広さや歪みのない純度の高い音質を実現しています。正直、目隠しをして音だけ聴いて判断するならば、1万円クラスのイヤホンとも十分に渡り合える実力をもっているのではないでしょうか。弱点は高いインピーダンスのせいで非常に音量が取りにくいことです。通常よりも音量レベルをあげないと良音を得ることができないため、スマホ直挿しの場合は大きなマイナス点となります。

PR1シリーズのアルミフェイスプレートのデザインは高級感がある

中華イヤホン沼にはまり、KZイヤホンを複数所有するようになって長期間にわたり、ボクのお気に入りモデルのダントツ1位は16ドライバーの「KZ ZAX」でした。高音域の明るさ、ヌケの良さと素晴らしい解像度と分解能、量感モリモリのベース・サブベースとまさにボク好みのドンシャリサウンドを提供してくれています。「PR1 PRO」は逆にフラット・リスニング・イヤホンとして「ZAX」とはまた別の繊細な音表現を実現している印象があります(しかも箱出しの段階で)。今後100時間程度のエイジングを経て、音がどのように変化していくのか、末恐ろしい後輩くんの成長を楽しみにしていこうと思います。

これまでのお気に入りダントツ1位は16ドライバー搭載の<KZ ZAX>
<KZ PR1 PRO>によるTOPモデルの交代劇は果たしてあるのか?


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