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「魂動デザイン 」と出会う

こんにちは! あら50りっぷです。

2020年、コロナ禍で自転車ロードレース世界選手権が開催され、フランスのジュリアン・アラフィリップ選手が世界チャンピオンに輝きました~! ブログ ID名を頂戴しているわたしとしては涙がでるくらいうれしいです!

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ココロの病気によって会社の役職から降り、給与も大幅に下がり、経費節減のために2年前から乗り換えたスズキの軽。7年落ちの車とは思えない、整備の行き届いたエンジンの調子は快調で、走りも元気そのものでしたが、走行距離が早9万キロを突破したことで、車検を迎えるタイミングで乗り換える車を探し始めることにしました。

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さよなら、スズキ・アルト。夫婦の極貧生活を支えてくれた青い天使でした

さて何も決まっていないところから、車種選びには1ヶ月以上悩み、国産車、輸入車合わせて複数の販売店に実際に行って試乗したり、見積書を書いてもらったりしました。そんな中浮上してきたのが、これまで眼中にもなかったMAZDAデザインだったのです。

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MAZDAデザインとは?
(MAZDAのオフィシャルページから、文章を引用します)


美しい物でなければ人の心を打つことはできない。

情熱を込めて作られた物でなければ感動を呼ぶことはできない。
人間の手が生み出すさまざまな形をまとって我々のクルマたちは単なる道具であることを­­超える。

これが MAZDAデザイン。

魂動デザインとはどんなものなのでしょうか?
「魂動」デザインは「生物が目標に向かって動き出す一瞬の強さや美しさ」、それを究極のMotion Formとして車のデザインに落とし込み、車をただの鉄の塊ではなく、まるで生き物のように生命感を感じさせるものにしたいという考えから生まれました。まるで意志を持って動き出しそうな緊張感と、体温を持ち呼吸しているかのような温かみをもった、生きた車を目指す。


それが「魂動」デザインです。

マツダの「魂動」デザインというと、五角形の大きなグリルやそこからヘッドライトに延びていくシグネチャーウイングなどのアイコニックな造形が「魂動」の象徴と思われている方も多いかと思いますが、「魂動」デザインとは上記のような理想の造形を追い求めるための手法そのものなのです。

マツダデザインに関して、「どの車種も同じようなデザインで金太郎飴のよう」などというネット上での批判的な意見も目にしますが、それはむしろマツダの「魂動」デザインの狙いが成功していると言えるのではないでしょうか。

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夢のデザインスケッチを市販車に実現させる力がすごい。こんなショーデザインモデルが・・・

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そのまま現実に市販車となって街中を走ってしまうのだから、そりゃかっこいいはずだ


匠塗り ソウルレッド・プレミアム・メタリック
マツダ独特の赤は「ソウルレッド・プレミアム・メタリック(以下ソウルレッド)」と呼ばれています。この赤色が表現できるのは、10年強に渡るマツダの塗装技術の蓄積のおかげです。マツダのソウルレッドは2013年の東京モーターショーのコンセプトカー塗装としてお披露目されました。色の層は何と13層! とても市販車では実現できない手の込み具合です。

コンセプトカーの塗装にこだわる理由はもちろん見た目の美しさです。目的が展示である以上、実用性よりも人の目にどれだけ美しく映るかが重要になります。逆に言えば、耐久性や実用性といった市販車として販売されるための条件は満たされていないということです。

しかしその「赤」のあまりの美しさに、マツダのデザイナーはソウルレッドをどうしても市販車としてドライバーに届けたくなったそうです。けれども、ソウルレッドはあくまでコンセプトカーのための色。市販車のボディを彩るには問題がありました。

例えば染料の問題。コンセプトカーの塗装に使われる染料は発色を良くするための特別製です。

そのため、気温や天候といった外的要因に対する耐性が低く、市販車としての耐久性を持ち合わせていません。さらにソウルレッドは美しさのために職人が13層も赤を塗り重ねるという、技術と時間を要する塗装方法によって実現しているのです。

1カ月に何千台も生産されるマツダ車の生産スピードに、この塗装方法を当てはめるのは困難です。

 そこでマツダは2つの取り組みを行いました。1つ目は塗料の成分や粒子にまで踏み込んだ「色の作り込み」です。メタリックの光沢感を鮮やかに出すためにアルミ粒子の向きを揃えたり、粘度を制御しやすい塗料を新たに開発したりしました。デザイン担当だけでなく、塗料メーカーや技術研究所、ボディ設計陣までが一丸となって行った取り組みです。

もう1つは様々な色を使った試行錯誤。13層の立体感を出すために下地として金属に近いシルバーを塗装した上で赤を重ねるという解決策に至りました。

しかし、赤を重ねると言っても様々な赤があります。青みを加えると、少しリッチで大人っぽくなり、オレンジを加えた赤にするとスポーティな赤になります。気の遠くなるような種類の赤の中から何度も色を変えてサンプルを作った結果、陰影感と透明感を兼ね備えた現在のソウルレッドが完成しました。

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「赤い車」といえばスポーツカーの代名詞だったので、憧れこそあったものの、正直自分が所有すると考えると、候補からは外してきました。これまで所有した車のカラー遍歴を思い出すと、黒、濃いシルバー、薄いシルバー、メタリックブルー(一回浮気)、白だけにしか乗っていないことに気付きました(笑)なんと冒険のない人生だったことか!

長い間避けてきた「赤」、しかもソウルレッドというストーリー性のある色の車に今回は勇気を出して乗ってみることにします。ディーラーで聞いたところ、この色、実は広島カープのヘルメットの色なのだそうです! MAZDAの本拠地が広島であることすら、これまでまったく知りませんでした。


→次回につづく

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