境界線から、はみだすデザインについて
インパクト大?
デザインにおいて、「インパクトを出すためにははみ出す!」というアイデアを聞いたことがある人も多いでしょう。確かに、紙面から要素をはみ出させることで目立つ効果があります。しかし、多用すると逆に視線が散漫になり、見づらくなることもあります。この記事では、紙媒体を前提に、はみ出しデザインの効果や、その多用がなぜ逆効果になるのかを考察していきます。
はみ出しデザインがインパクトを与える理由
「脳内補完」
はみ出しデザインがインパクトを与えるのは、見えない部分を人が無意識に想像(補完)してしまうからです。たとえば、マスクをした人の顔の下半分を想像するように、切り取られた写真の見えない部分を脳が補完してしまいます。この働きによって、写真が実際よりも大きく、迫力のあるものとして感じられるのです。
多用するとどうなる?
はみ出しデザインは一つの要素としては効果的ですが、これを多用すると視線が分散してしまいます。なぜなら、脳ははみ出した部分に無意識に意識を向けてしまうため、複数のはみ出し要素があると、それぞれに視線が引っ張られて全体が散漫になり、逆に何も目立たなくなるのです。
効果的な使い方
はみ出しデザインは、広告の「アイキャッチ」として、つまり注目を集めるための要素として限定的に使うのが効果的です。これにより、広告のメインメッセージや印象が強く残り、読者にしっかり伝わるデザインになるでしょう。
まとめ
はみ出しデザインは効果的に使えばインパクトを与えることができるが、多用すると視線が散乱して逆効果になるため、重要な部分にのみ使うことが大切だということです。
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