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退化しつつある私の恋愛脳を活性化できる映画

これは2016年に図書館報に寄稿したエッセイです。

「twilight」というアメリカのヴァンパイア恋愛映画がある。全米のティーンを絶叫させた小説を原作した映画で、日本でもシリーズで大ヒットした作品だ。特に一作目の「twilight 初恋」の世界観が大好きで何度も観ている。

ワシントン州フォークスへ引っ越してきた少女ベラと、彼女が出会ったヴァンパイアの超絶イケメン、エドワードとの禁断の恋を描いている。エドワードがベラに放つ言葉や行動が、ガツンとテキーラショットを一気飲みしたように強烈で、わたしは両手で顔覆いつくして、口はにやけているという有様。

劇中で、ベルガマスク組曲 「月の光」という曲が使われている。月夜にエドワードがベラを初めて部屋に招いたときにかけたレコードの曲だ。禁断の恋はここでさらに盛りあがる。

音楽は大好きで色々なジャンルを聞くが、クラシックはあまり聴きなじみがなかった。ただ純粋にこの音楽は落ち着くしずっと聞いていたい。なんというか、深い深いところに見えない周波数でつながっていくような感じ。この音楽×映画の世界観がめちゃめちゃ脳内で強くつながっているからだろうか。この曲を聴くと恋愛状態を思い出してドーパミンやアドレナリンがでるのだろうか。

これからの時期は夜が長い。今度は原作の小説でも読もうかなどと寝転がって考えながら、それより見た目の女子力UPじゃないか、いやいやまず子どもを寝かしつけないととか、あ、そういえば自分はお風呂入ってないや、まあ今日はこのまま顔だけあらって寝てしまおう、・。などと、結婚して10年余り、最終的には女子力ゼロ思考のわたしは、トワイライトとは程遠い世界で暮らしているのであった。


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