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縁は巡る #178

皆さんの顔は、幼少期と比べてどうだろうか?
変わった?変わっていない?

私はたぶん、それほど変わっていないと思う。
もちろん「老い」は横に置いておいて、だ。

私は父の仕事の都合で、幼少期は2~3年おきに引っ越していた。
そのため、「昔から」の友人は少ない。
3歳で引っ越し。
小学校1年生になり、転校。
小学校3年生でまた転校。
小学校4年生の間に2回転校。
その後ようやく家が建ち、父が単身赴任をすることで私の転校生活は終わりを告げた。

そうこうしているうちに高校生になり、迎えた高校生活。
私は2年生になり、人文系のクラスに進んでいた。
当時私の高校では、体育の授業は必ず人文系と理数系がセットになって行われていた。人文系3クラスと理数系3クラスがそれぞれセットになる形だ。

その日は苦手なバトミントンの日。
ひーひー言いながらバトミントンの羽を追いかけていると、後ろから理数系のクラスの女子に声をかけられた。

「ねえ、ちよさん(本当は苗字で呼びかけられたがここでは便宜上ちよとする。)。もしかして○○幼稚園だった?」

普段接点のない理数系クラスの女子に突然話しかけられ、しかも幼稚園名を当てられ少しびっくりする。

「え…そうだけど、なんで」
「やっぱり!私もそう!なーんか見覚えあるなと思ってこの間アルバムを見ていたら、ちよさんの名前といっしょだったからそうかな?と思って」

そう、なんと、彼女は幼稚園で一緒だった同園生だった。
私は正直覚えていなかったのだけれど、彼女は覚えてくれていたようで、しかも「顔が全然変わっていない」と言われた。
それって褒められているのかな?と疑問には思ったが、こうして見つけてもらえたのだから、顔が変わっていないことも悪いことじゃない。

しかもそこから更に嬉しい再会が。
私が2年生の時に通っていた小学校で仲良くしていた子が、その子も転校してその同園生の家の近くに引っ越していたらしく、この話をしたら「え!この子私も知ってる!」となったそうだ。

何年かぶりに彼女からの手紙をもらい、立て続けの昔の友人との再会に、じーんとなった。

転校転校で友人関係が変わっていくことに寂しさを覚えたこともあったけれど、つながる縁は再びつながるし、色んな所を転々としているおかげでで、大人になってからはネタの一つとして会話の糸口になったりもする。

これからも、もしかしてまた誰かと再会したりするのかな?
そんなことを楽しみにしながら。

それではまた、ごきげんよう。



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