陶芸体験!の夢が叶いました
子どもの夢叶えますプロジェクトでは、四国中央市内の小中学生から夢を募集し、協力してくれる人とご縁をつなぎ、夢を叶える活動をしています。
今回叶えられたのは「陶芸体験」をしたいという小学3年生の男の子の夢です。叶えてくださったのは「楽談陶房」の松村さん。市内で陶芸教室を開かれています。
工房に入ると早速、つくりたいものを聞いて土を出してきてくれます。この日は志野の土を使って、進めます。
彼の一つ目のリクエストはお皿。高台のない、底の平たいお皿をつくっていきます。ろくろの中央にかたまりの土を置き、ろくろを回しながらその反対の手で土が平らになるよう押し叩いていきます。なかなか力がいる工程で大変そうですが、土の感触を味わいながらがんばります。
ある程度広がったら、次はろくろを回しつつ、手に水をつけ、右手の上に左手を重ねて土の中央から外側にスーッと手を滑らせます。さっきまででこぼこしていた表面が、一気にツルツル、平らになりびっくり!
表面がきれいになると、竹のナイフで作りたい大きさの皿になるよう切り取り、全体を整えて完成…と、簡単に流れを書きましたが、慣れない手の動きと力加減で、ひとつひとつがとっても難しそうでした。
お皿の次はコップを作ります。土のかたまりから作る方法と、細長くした土を筒状に積み重ねる方法があり、彼は前者を選択。ギュッギュと力を込めてコップの穴を作っていきました。大人と手の大きさも違いますし、指の押さえ方、力の掛け方がここでもやっぱり難しいようです。ちなみに、焼くと1割程度縮むみたいで、でき上がったときのイメージも必要そうです。
だんだんとそれらしい形になってきて、指につけた水で表面をならして土の変化を楽しんだり、好みの長さで取っ手をつけたり、やってみたかったことが自由にできる楽しさが伝わってきます。
最後、3つ目は自由作品。土を使って好きな作品を作りました。他の例も見た結果、彼はポケモンのキャラを作り始めます。ずっと休みなく陶芸体験をしていましたが、工作粘土のように自由に作れることから、疲れも吹き飛び一番いきいきと楽しそうに励んでいました。
3つの大作はこのあと自然乾燥を経て、素焼き、釉薬、本焼き、と進んでいくため、完成までに数ヶ月かかります。素焼きを終えたらまた釉薬で体験をする予定です。
感想を伺うと、「楽しかった!」と笑顔で返してくれました。作ったコップで何を飲みたいか聞いてみると、「水!」とのこと。きっと、どんな食べ物・飲み物でもおいしい、素敵な器になっているだろうな〜とワクワクしますね。出来上がりがとっても楽しみです。
松村さん、夢を叶えていただいて、本当にありがとうございました!
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