初代メダロットをレビュー


初代はカブトバージョン、3DSのクラシックスでプレイしたので実機プレイとは多少の違いがあるのは申し訳ない

ワンダースワン版もプレイしたが、後日レビューするので触れないでおく。


〇ゲーム情報

  • ゲームハード GB(SGB、GBP、GBC、GBAでも遊べる)、クラシックスとして3DS、Switchでも遊べる。

  • 値段 4179円。3DSクラシックス5280円。 Switchクラシックス(DL版)5478円

  • ジャンル RPG

〇ゲームの登場人物

  • アガタヒカル 主人公。ヒカルの部分はデフォ名で任意で変えられる。ここではヒカルで固定。ロン毛の中性的な容姿の少年(2からはもっと中性的な容姿の主人公だが)。メダロットが流行ってる世の中なのに興味がなく、犬を散歩してたら、犬がメダルを拾ってきたことから始まり、メダロットをやり始め、騒動に巻き込まれることになる。

  • メタビー(ロクショウ) ヒカルの最初に手に入るメダロットでクワガタはロクショウ

  • アキタキララ メインヒロイン。ヒカルの幼なじみで、王道ENDは彼女

  • メダロット博士 メダロットを開発したとされる博士。

  •  アキハバラナエ メダロット博士の孫娘で、彼女もヒロインの1人で非常に条件はきついがナエENDもある。

  • 悪ガキ三人衆 イセキ、ヤンマ、クボタの三人衆。ヤンマとクボタは最初に戦う

  • ニモウサクユウキ お金持ちの坊ちゃんで何かとキザな男。ヒカルとはライバル関係

  • スイデンジパディ お金持ちのお嬢様で、ファンシーなものが好きで意地悪やヒステリーな面がある。彼女はユウキと付き合っており、略奪は倫理的に宜しくないので、ヒロインエンドは無し

  • ロボロボ団 ボスのタイフーンを筆頭にイナゴ、レイカ、スズメがいて、語尾は〜ロボをつけて話す。下っ端もいて、ポケモンでいうロケット団やアクア団などに相当する悪の組織。今作は重大な秘密がある。

  • セレクト隊 ロボロボ団と日々対決していて、治安維持などをしている、現実世界だと警察のような組織だが、あまり頼りにならない腑抜けた組織。セレクトメダルというものを販売するが・・・

〇ゲームの流れ

メダロットはティンペットという骨組みに頭(胸部もついてる)、右腕、左腕、脚部を組み立てる。
純正でなくても、自由に組み立てられるが、ティンペットには男女があるので、同性のパーツ同士しか組み合わせられない。異性のパーツを組み合わせることは出来ない。
例えばロクショウのアンテナなら男性型パーツでメタビーの右腕のリボルバーは男性なので組み合わせることが出来るが、ピュアマーメイドの右腕、キュアハンドは女性なので、組み合わせはできない。逆も不可。
男性型は攻撃型に対し、女性は補助型が多い。男性でも補助型もいるし、女性でも攻撃型は存在するが、やはり少ない。
ミサイル、ガトリングやライフル、ビーム、ブレイクなどの射撃パーツ、ハンマーやソード、状態異常攻撃など相手にダメージを与えるものもあれば、パーツを回復したり、壊れてるパーツがあると復活したりすることできるし、狙われたメダロット攻撃を代わりに受ける行動、光学無効のように装備してるだけで効果があり、行動は無いパーツもあるなどパーツそれぞれに効果がある。
メダルをはめ込むロボットなのでメダロット。メダルはと言うとメダロットの脳のようなもので、パーツの相性、レベル、熟練度などもここにあり、パーツにはレベルというものは存在しない。
ティンペットやメダルは最初は一体でも物語を進めると増える。エンカを倒してもティンペットは貰えず、イベント限定で獲得できる。
このゲームのバトルはロボットバトル、通称ロボトルで戦闘し、メダロットが最大三体まで入れられ、リーダーを選択し、シャトルラン形式でパーツを駆使して戦い、リーダーを倒した方が勝ち。左が自分、右が敵。リーダーは縦列の1番上にいるので、右上のメダロットの頭を壊せば勝ち。(頭を壊せば他のパーツが残っていても倒れるので)
パーツには各パーツの装甲(まあ、ドラクエやポケモンで言うとHP)があり、0になると壊れて使えなくなる。復活というパーツはあるが今作は男性は1種類のみで、女性は数種類いるが、どれも入手難易度が高い。
左端にいた時にどのパーツで行動するかを決め、中央に着いた時に行動をする。その後、左端に行くので、またコマンドを決めるという戦い方で結構準備時間が多い。
〇ロボトルにおけるパーツの特徴
・頭 1番威力が大きく、戦局を左右しやすいが回数制限があり、頭が壊されると他のパーツが残っていても倒されてしまう。ポケモンの技のPPと同様に頭パーツ事に使える回数は決められている。完全防御はこの頭パーツしかない。

  • 右 威力は小さいが、準備時間が少なめで、回避が出来ないなどのデメリットは少ない

  • 左 威力は大きいが、準備時間が多めで、回避ができないなどのデメリットも多い

  • 脚部 飛行、浮遊、車両、戦車、二脚、多脚、潜水とタイプがあり、ロボトルには海岸などの地形があり、それに適応したパーツだと準備時間が短く済む。行動が定められていないので、一番最初に壊されやすいが、壊されると準備時間が長くなるので厄介なパーツ。

脚部の説明

  • 飛行 砂漠が得意で回避能力も高いが、装甲は低め。海岸は苦手でアンチエアという特効行動には弱く、装甲が低い分、ほぼ、一撃で落ちるので運用には注意が必要

  • 浮遊 苦手な地形は無いが、完全に得意とは言えない中途半端な性能を持つ。回避能力は低めで装甲は高め

  • 潜水 海岸や水中が得意で、砂漠が苦手。回避能力が非常に高い。装甲はやや高めだが、アンチシーという特効攻撃には注意が必要。

  • 車両 街場が得意でほとんど準備期間がないが、あとは全部苦手であまり出番がない。装甲は平均的。回避能力もあまり高くない

  • 戦車 どれも遅く、回避力もなく、準備時間がかかるので、とにかく出番がない。ただ装甲は脚部タイプでナンバーワン

  • 二脚 森や草原が得意で街場などでも活躍できるので出番は多い。砂漠や海岸は苦手。装甲は平均的。最初に手に入るパートナーはもちろん、キララのメダロットなど種類も1番豊富でポピュラーな脚部タイプ

  • 多脚 山が得意で街場が苦手な脚部タイプ。装甲はやや薄い

それらを駆使して、ロボトルに勝つとパーツが貰え、負けるとパーツがエンカに取られ、貴重なパーツも取られる場合もあるので、リセット推奨。
ロボトルには時間があり、時間切れになった際、

  • 倒されてるメダロット数が少ない

  • 壊したパーツの数が多い

  • 蓄積ダメージの量が少ない

を加味して、判定に持ち込まれ、それに満たしてる方が勝ち。

大会などのイベントで負けるとゲームオーバー。
ただ、ポケモンやドラクエと違い、1度、戦いが終われば自動的に全回復するので、連戦やダンジョンの中でもダメージを気にしたりする必要は無い。

〇個人的評価

評価はS(最高)→A→B→C→D→E(最低)

  • ストーリー B

  • グラフィック(当時基準)D

  • ゲームバランスや難易度 C

  • 操作性 C

  • 世界観 C

  • BGM B

  • ゲームの面白さ B

  • やり込み要素 D

  • 総合評価 C

  • 適正価格 500円(クソゲーという訳では無いが、クラシックスは今作だけではなく、2~5も収録されてると考えてこの値段で1番薄いのでこれが妥当かと)

〇良い点

  • ポケモンやドラクエモンスターズのような集める系のRPGだが、完全に差別化したバトル

  • 60体で全て240パーツもあり、縛りプレイでもしない限りは純正で戦う必要もなく、同性なら4種のパーツを自由に組み替えられるので、自分の好きな戦闘スタイルができて、当時のゲームにしては自由度が高い

  • コンビニではエンカで入手出来るパーツが多く、戦闘中の回復もパーツで行うし、戦闘が終われば全回復するので、傷薬や薬草などの類もなく、イベントでお金を貰えて、使うことが殆どなので、コンビニで使い込まなければ金策はほとんど要らない。1万円も使わず、クリアなんて簡単に出来る。金がかえって余るという贅沢な悩みを抱えたプレイヤーも多い。

  • レベルが低くてもある程度はゴリ押しできる

  • ミサイルやナパームは回避しても爆風ダメージという今作限定仕様がある

  • アイテムも消耗品と言ったらロボロボメダル(エンカから回避。ロボロボかセレクトの下っ端を倒すと貰える)くらいだし、あとは大事なものなので、消耗品の買い物が要らない。

  • 後作の原型になる登場人物像ができている

  • 硬派なロボゲーだがガンダムとは完全にゲーム性も世界観も完全に差別化出来ている

  • ストーリーもメダロットにそんなに興味がなかった主人公がロボロボ団と対決し、セレクトメダルが販売されてる中、大会に優勝し、ロボロボ団とセレクト隊の事件に巻き込まれるなど主人公が英雄に成長していくストーリーは良い。

  • 様々なヒロインエンドがある

  • ポケモン同様にバージョン商法でこのメダロットはカブト限定、このメダロットはクワガタ限定もあり、コンプには両方必要で集める楽しさはある

  • キャラデザが秀逸。ロボゲーによくあるいかにも男の子ではなく、中性的な容姿の少年なのが斬新。

  • 薄いゲームボーイのゲームにしてはボリュームはそこそこあり、数分でクリアということはなく、大人でも楽しめる。

 ×悪い点

  •  ポケモンやドラクエと違い、主人公にもセリフが用意されてるのだが、枠にセリフが書いてあるだけで、誰が喋ったか分からない。顔枠もないし、ヒカル「ーだから〜でー」のような説明書きもないのでストーリーも掴みにくい

  • 一応、当時から15年後くらいの近未来という世界線だが、いまいち表現出来ておらず、メダロット以外はドラえもんに出てきそうな未来の機械っぽいものは無い。ポケモンのような現代風のノーファンタジーな世界観になっている

  •  開戦時の画面も敵の顔グラの下に!の数が敵メダロットの数であとなんの情報もない不親切さ

  • 十字キー下はスカなので、攻撃パーツが壊されるとほぼ詰む。一発逆転チャンスがない。

  •  容量の問題なのか、脚部タイプのアイコンがと飛行、潜水、浮遊が同じ、飛行アイコン、二脚と多脚が二脚アイコン、車両と戦車が車両アイコンとものすごく分かりづらい

  • ロボトルのテンポが凄まじく悪い。ドラクエで言うと十字キーでメラを選択する➝シャトルラン準備する➝メラを放つ➝また準備➝十字キーの通常攻撃を選んで➝また準備の形なので、バトルシステムのテンポが悪く、エンカ相手でも10分かかることもザラ

  • ロボロボメダルは市販されてないゆえにいちいちロボロボか、セレクトの下っ端のエンカと戦うことになるので集めるのが面倒かつ、テンポが悪いバトルなのに、いちいちエンカと戦うのはイライラする。(3DSなので、容赦なく飛ばした)

  • 男性型の方が圧倒的に強く、女性型は装甲も薄く、種類も少なく使いどころが難しい。使えるのはホーリーナースやピュアマーメイドなど回復型ばかりで、セーラメイツやオーロラクイーンなど攻撃型は正直使いづらい

  • ストーリーが掴みにくく、突然ラスボスかつ、BGMもエンカ戦と同じく臨場感がない

  • ナエエンディングは完全ノーヒント

  • ラスボス撃破後のシナリオは無いため、他のヒロインのエンディングが見たければ、周回しかやり込み要素がない。

〇総評

ゲームボーイで容量の関係で薄いゲームが多い中、ここまでシステムを詰め込んで、大人でも楽しめるボリュームのRPGを作ったし、ドラクエやポケモンとほかのRPGとは完全に差別化したシステム、硬派なロボゲーのガンダムとは世界観が完全に差別化出来てる点ではキラリと光る点は多い。
しかし、ストーリーやゲームバランスなどはまだ粗があり、未完成な点も多い。
クソゲーとは言い難いが、実機にはない、クラシックスの倍速機能、ロボトルスキップ、丸ごと保存機能がなければ苦痛なところもあった。後作でだいぶ改善できている

〇次回予告

クマのプー太郎宝探しだ!大入りバトルをレビューする。ディズニーの黄色いアレとは無関係の平成初期のアニメで、知名度は低いかも。

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