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すごい知財EXPO2024開催レポート―特別セッション 企業知財による実務紹介―

すごい知財EXPO2024開催レポート
―特別セッション 企業知財による実務紹介―

すごい知財EXPO運営事務局です。

知財業界最大級のオンラインイベント「すごい知財EXPO2024」を今年も開催しました!
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
この記事では、特別セッションとして、企業知財についての内容をまとめております。


登壇者のご紹介


まずは、本特別セッションでは5名の方に登壇してもらいましたので、登壇者をご紹介します!

青山 耕三さん
セガサミーホールディングス株式会社
知的財産部 部長 弁理士

石丸 和彦さん
株式会社明治
研究本部 知的財産部 部長

木村 友彦さん
株式会社資生堂
技術知財部 部長

上野 英和さん
株式会社メルカリ
Intellectual Propertyマネージャ 弁理士

(ファシリテーター)
上村 侑太郎さん
LeXi/Vent /知財若手の会
代表

セッションレポート


 次に、本セッションについてどの様な話が繰り広げられたのかをお伝えします!

▶️これまでのキャリアについて


 業種も経験もそれぞれ違うものの、所属企業の知財を牽引する登壇者の皆さん。キャリアにあたっては、ご自身の経験を通じて、
・グローバルな知財経験(例えば、外国企業での業務経験、外国での訴訟経験など)が今の働き方にも繋がっている
・転職を通じて経験を積むことで、結果的にキャリア形成に繋がった
・MBAのために大学院で学んでいた時に知財を学んだことが、現在の仕事に結果的に繋がっている
・知財とは異なる職種経験も積んで、現在の知財のキャリアに至った
・これまでの知財キャリアから、現在の所属する企業における知財組織の立ち上げという大きなミッションを経験した
といった話があがりました。

▶️働くことについて


 様々な経験を積んで現在のポジションで活躍されている登壇者の皆さん。仕事で意識していることについて聞いてみました。主なものとしては、
・コミュニケーション能力
・元気ハツラツな心意気
・企業文化を理解する姿勢
・熱意とチャレンジ精神
といったものがあがりました。
また、転職経験の有無が働くことに影響するのか、という点においては、
・転職によって現在の働き方として得られたものもあるが、良し悪しは冷静に検討して転職のアクションをするべきである
・自分自身のワークスタイルと転職を上手に使いこなしていくことで、考え方を見つめ直す機会になってきたので、転職が働くことに良い影響を与えている
・社外のみでなく社内においても違う職種で働くことでも得られるので、転職の視点をどこまで捉えるかによっても影響は違うのではなかろうか
といった様々な意見がありました。

▶️企業の取り組みについて


 すごい知財EXPO2024のテーマは『知財人材』。そこで、企業の取り組みを通じて、どの様に人材と向き合っているのか、登壇者の皆さんからお聞きしました。
具体的には、
・感動体験をクリエイティブな活動として会社に還元する休暇制度を通じて、創作能力や新しい体験を得てもらうことで人材の活性化につなげている
・特許庁の職員を受け入れ、知財人材の多様化を促していく活動をしている
・プロパーなのか、キャリアなのか、ということは関係ないので、会社を良くしていこうという人が結果的に活躍しており、その様な環境が出来上がっている
・オウンドメディアとして情報発信し、知財を含めた活動を誰でもキャッチアップできるようにして、関心を持ってもらっている
・外国の大学に対して積極的に活動し、外国法人の設立やグローバルな人材雇用に繋がっている
といった内容がありました。
今後の展望の一つとして、インターンシップ制度において知財志望の学生も受け入れるための受け入れ体制化、社内外の人材流動性の活性化なども話にあがりました。

まとめ


 登壇者の皆さんは、企業知財の立場から知財業界を牽引されている方々であり、企業知財での働き方やキャリア形成のエッセンスを学ぶことができました。特に、コミュニケーションスキル、人材流動性、という点が印象的でした。
お読みになっている皆さんのキャリア形成にも繋がれば幸いです。

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