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30秒でプロ竜王、3分でアマ竜王、3日でアマ初段クラスの詰将棋

01.詰将棋のご案内

今日の詰将棋は二上達也九段(故人)の問題です。名著「二上詰将棋」からの出題です。この本は500問の詰将棋が掲載されている貴重な本ですので、中古で安い場合は購入することをお勧めします。

なお、二上プロは羽生善治元七冠王のお師匠さんに当たる方で、詰将棋作家としても非常に有名です。ですが、本職の将棋の方ではタイトル戦登場回数が26回と多く、タイトル獲得回数も5回です。詰将棋作家の中では数少ないタイトル獲得者の1人です。


02.問題図

詰将棋は上の本の裏表紙にあった問題で「将棋上達の探求」でも取り上げました。あちらのブログは将棋盤を表示できませんので改めて取り上げます。問題図に手数などは載っていませんでしたので、ノーヒントで挑戦しましょう。

30秒でプロ竜王、3分でアマ竜王、3日でアマ初段クラス


03.二上達也プロの棋力判定

裏表紙には「30秒でプロ竜王、3分でアマ竜王、3日でアマ初段クラス?」と書いてありました。この棋力判定の信ぴょう性は不明です。多少冗談も交じっているのかもしれませんが、こういう棋力判定は希少なのでぜひ参考にしましょう。個人的には、10分あれば将棋四段や三段でも解けそうな気がします。

私も数年ぶりにこの詰将棋を解きましたが、解答はすっかり忘れていました。さすがに一目や一睨みでは解けませんでした(笑)。


04.解答1手目と2手目

初手4三銀と2手目2三玉は絶対手です。2手目2二玉ですと3手目3四桂以下簡単です。もちろん、2手目3三玉も3手目4二飛成以下簡単です。

30秒でプロ竜王の詰将棋 2手目


05.3~5手目

3手目3五桂と4手目同銀もそれほど難しくはないです。5手目の3三金をを含めてここまでの手順を短時間で発見できれば、あなたも未来のアマ竜王です(笑)。

30秒でプロ竜王の詰将棋 5手目


06.6手目と7手目

6手目同玉と7手目3一飛成もこれ以外ないです。8手目以降は簡単なので省略します。

30秒でプロ竜王の詰将棋 7手目


07.詰め上がり図

13手詰の詰将棋でした。下に解答手順を載せました。

30秒でプロ竜王の詰将棋 詰め上がり図


08.解答手順

30秒でプロ竜王の詰将棋 解答手順


09.感想

「将棋上達の探求」で書いたことと異なるのですが、もしかしたらアマプロを問わず詰将棋が得意な方は30秒未満で解けたかもしれません。解説を書いているうちに何だか昔より簡単な詰将棋に思えてきました。

昨今は藤井聡太プロの影響で詰将棋ファンが増えた気がします。そういう方たちの中から高レベルな人が出現している可能性も大いにあります。

将棋ファンの多くが詰将棋にハマる訳ではありません。ですから、少しでも多くのアマチュアファンが詰将棋を好きになってくれる一助になれば幸いです。

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