見出し画像

6つの退院シナリオの分類を知る

▼ 文献情報 と 抄録和訳

退院シナリオを分類し理解とケアの向上を図る

Hyslop, Brent. "Classifying discharge scenarios to improve understanding and care." Age and Ageing 50.2 (2021): 358-361.

[ハイパーリンク] DOI, PubMed, Google Scholar

[レビュー概要] 退院計画は、ケアを改善し、退院の遅れを回避する上で貴重なものである。これは高齢者との関連性が高い。通常の退院計画は現在では十分に理解されており、ほとんどの患者に適用可能であるが、様々な考慮事項を含む様々な退院シナリオが存在する。これらのあまり一般的ではないシナリオはあまり理解されていないようで、臨床スタッフにとっては難しいものである。理解とケアを向上させるために、本解説では 6 つの退院計画シナリオの基本的な分類を提案している。それは、①通常の退院計画、②早期退院、③リハビリテーションの選択、④安全性の懸念、⑤消極的退院、⑥遅延退院である。各シナリオに対する臨床とシステムの対応について簡単に論じている。この分類は臨床教育や質の向上に役立つ可能性がある。

▼ So What?:何が面白いと感じたか?

おそらく、それぞれの病院で、それぞれの退院シナリオの文化があると思う。だが、大抵の場合、それしか知らない。選択肢を知らなければ、選択することはできない。「井の中の蛙大海を知らず」を克服できるという強みが1点。

さらに、この分類をスタッフ間で共通言語化することで、たとえばケースカンファレンスにおいて「この方は、早期退院シナリオが適しているかもしれないね」など、退院支援に向けてのおおよその道筋をチームで共有できる強みがあると感じた。

このシナリオを、個人内でさらに発展させてみよう!