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1個の2関節筋のなかに、異なる作用をもつ局所的活性化がある

▼ 文献情報 と 抄録和訳

高密度の筋電図から得られる二関節筋の作用に関する新しい知見

Watanabe, Kohei, et al. "Novel Insights Into Biarticular Muscle Actions Gained From High-Density Electromyogram." Exercise and Sport Sciences Reviews 49.3 (2021): 179-187.

[ハイパーリンク] DOI, PubMed, Google Scholar

[背景] 従来、二関節筋は均一な神経筋活動を示すと考えられてきた。しかし、高密度の表面筋電図から明らかになった二関節筋の局所的な活性化は、この考えを否定するものと思われる。そこで我々は、二関節筋の局所的な活性化が、それらがまたがる関節に対して異なる作用をもたらすのではないかという仮説を立てた。本論文では、この仮説のメカニズムと方法論的意義について述べる。

[レビュー内容] 近年,高密度表面筋電図法を用いた研究により,RF筋やMG筋などの代表的な二関節筋において,機能的役割の地域差と解釈できる領域特異的な活性化が示された。これらの知見は、ヒトの二関節筋は、異なる機能的役割を果たすために領域的に制御されているという我々の仮説を裏付けるものである。このような知見は、実際の表面筋電図記録に応用することで、ヒトの運動における二関節筋の役割の理解を深めるのに役立つと考えられる。

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▼ So What?:何が面白いと感じたか?

こうなってくると、いままで1つの筋肉名にしてきたことの定義自体を疑ってかからなければならない。

そもそも、1つの筋肉に認定する定義とは、何なのだろう?
大腿直筋と一括りにいっているけど、違う2つの筋肉だったんじゃ?

こんな風に、いま持っている「僕たちの常識」の屋台骨を、ぐらぐらと揺るがすような、そんな研究をしてみたいものだ。