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余談中の余談「マルチ彼女」

自衛隊に入って間もない頃に短期間付き合った彼女は、今でいうモデーアの会員でした。

最初はバリバリ稼いで輝かしい人生を実現する的な思い上がりからスタートしたようですが、僕と出会った時には商品を押し付けられるだけのザコ金づる(カスタマー)に成り下がっていました。

自己実現とかいって何を実現したいのかよくわからない人が「夢を叶える」とか「ビッグになりたい」とか「思考は現実化する」とか、借りてきた言葉で喚いてることがよくあります。
まさにそのパターンでした。
ちなみにスポーツジムに通ってるのにダルダルな肉体で、駅前留学してるのに英語の読み書きほとんどできませんでした。

唯一取り柄だったのが会社員だったことなのですが、何をとち狂ったのか「会社が弁護士と契約してた。法に触れるような不正をしてるに違いない」といいだして退職しました。

さんざん書きましたが、元カノをこき下ろすのがこの記事の主眼ではありません。

夢を実現するといって、なぜかネットワークビジネスに手を出し本業をおろそかにする、というような行動というのは、スポーツジムや駅前留学に通うだけ通って満足したり、顧問弁護士がいることを不正の証拠と考えるようなことと不可分ではないんです。
いずれも、目の前にある安直な「回答」(正解とはいってない)に手を出し、自力でコツコツ勉強することを「余計な回り道」「古いやり方」とバカにすることです。

僕も20代前半までそうでした。
大学はサボってばかり、愛読書は小林よしのり、暇があれば2ちゃんねるでバトル、考えるよりググる、という穀潰しぶりです。
家を出て自衛隊に入り「自力でやらないと誰も助けてくれない」「人を助けないと助けてもらえない」環境に身を置くことができ、何年もかけて修正されました。
でも「できなかったことができるようになった」のは間違いなく事実ですし、その方法が「出来るようになるまでみんなと同じ努力をする」だったことは知っておいてほしいんです。

人間が成果をあげることのできる努力っていうのは、ポジティブな言葉を書き連ねることや、楽して儲ける方法を教えるよとうそぶく人に金を払うことではありません。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/6f7c509f683b5960c71d50632374dc9560bd48f8

数学の成績はずっと5段階の2だったけど仕事に必要になるから二次関数をはじめから勉強しなおそうとか、嫌な客にもきちんと接客できるように優秀な人を見習うとか、面倒をいとわず、つらい修行をこなすことです。

リンク貼ったのであえて特殊詐欺を例にしますが、特殊詐欺で稼いでいるのはグループをつくって実行する胴元や、マニュアルをつくって売った連中です。彼らも心理を学んだり演技を練習して、計画を練ったり詐欺を行います。
詐欺ですら何らかの努力をしているのです。
いわれた場所に行って金を受け取る(もしもの時は逮捕されるトカゲのシッポ)だけの受け子は何の努力もしていません。

ここまで読んでなお、社会の歯車でいたくないから、とかほざくおバカさんはいますか?
思い浮かべてみてください。
数十年後死の床で人生を振り返る時のことを。
「私の人生の半分はパッとしない社畜だった」
「私の人生の半分はマルチの金づるだった」
どっちがマシかということです。

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