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おまえら、反ワクチンをオモチャにするな

とんでもない爆弾なんだぞって話をします。

さんすうが苦手か…!?

まずは発端というか、今流行ってるモノを挙げておきます。下のツイートです。

ツイ主は何に困っているのかというと、例え話を「例え話だから」と否定されることです。
1. 例の感染症のワクチンを接種するな、それは現状感染者が多くないから、と述べる反ワクがいる、という引用。
(この時点で現実とは食い違っているが、本筋ではないので割愛)
2. 上記を擁護するつもりか、無関係にか、下記の謎データを提示する反ワク。
 a.感染者はワクチン接種済みの人の方が多い。
 b.すなわちワクチンを打つと感染しやすい。
 (ここが間違い)
3. 世の中にはワクチンを打った人の方が遥かに多いんだから「感染者の内の接種済みの割合」も高くなる。
4. 反ワク「実データの9920人を5人とかいう架空(例え)の数字と一緒にするな」
(3.に対する反論になっていない)

ツイ主の示す「算数の話」というのは上の3.の部分です。
分数の大小を比較する時に、通分して分母を揃える、というのはやった記憶があることと思います。
2.の部分も一定条件下(分母が等しい)ならば正しいので、文章をよく読まない人や、小学校低学年までのカリキュラムしか履修していない人、算数が極端に嫌いな人なら間違えることもあるでしょう。
そして3.の時点でデータや計算が例え間違っていたとしても、4.が反論になっていないことは変わりません。

これを見て多くの人々がリプライや引用リツイートで騒ぎ立てました。
・反ワクって算数できない人多い
・陰謀論者は国語や算数ができない
・常識知らず
・読解力の問題
・義務教育の敗北
・義務教育すり抜けてきた
・これと共生しなければならない悲しみ
・理解力がないから反ワクに騙される
・初等教育レベルの話が通じない
・脳内年齢が小学生
・不登校
・何を教えても無駄
・もはや申し訳ない気持ちすら湧いてくる
・数字は嘘をつかないけど嘘をつく人は数字を使う
・本当のバカは例え話が使えない
・相手にするだけ時間の無駄
とまあ、罵詈雑言の嵐です。

今回はこの陰謀論者いじりが行き過ぎであるということと、もうひとつの問題点について語ります。

陰謀論者いじり(罵倒?)については、感情的には仕方のない面があります。
このような陰謀論者による活動自体が
・悪意(優越感を得たい)が原動力の人間が
・非科学的または虚偽のデータや理論で
・科学的に正しい人間に対し
・正義ぶって嘲笑や罵倒を繰り返す
という、政治界隈にもよくある案件なのですから。

今回のような陰謀論者に限らず、意識他界系、フェミニストやリベラル、ネトウヨなどなど、いずれも、いくらでもいじりようがあります。つまり悪い言い方をすれば低コストで楽しめるオモチャです。ストレス発散に用いたり、教材代わりに用いたりする人もあることでしょう。

ですが、これらのオモチャを——ちょっと表現がよくないので「バカ」としましょうか——虐げてよい被差別民に留めておくことは、ある種の危険性を伴うのです。

理解しない人たち

という訳で、ここから本題です。

バカを放置すると、社会に点在するバカがセキュリティホールになって、治安・秩序が崩壊する、という危険があります。

その1:バカ本人がトラブルを起こす場合
 これは簡単ですね。バカは法律やルールをたやすく破ります。ルールを守るには規律心や善意も大切ですが、メリットやデメリットを考えてルールを守ることが得であると考える能力が何より必要です。
 これらが全て欠けたバカは暴力にも抵抗がなくなります。暴力は人間関係も円滑(比喩)にしてくれますからね。
 暴力といえば腕力に限らず、サークルの女子を昏睡させてレイプするような例もありますね。早稲田のアレです。
その2:バカが賢い悪に騙される場合
 特殊詐欺の受け子や、マルチ商法の会員などです。自分一人が騙されるだけですまさず、周りの善人にも被害を及ぼします。マルチから抜けるために親が借金を肩代わりするような場合も含みます。
 陰謀論などでは最初はバカが騙されているだけなので個人の愚行権で結構なのですが、ある日突然一致団結してワクチン接種会場に殴り込みをかけるQみたいな人々が現れます。その1の「本人がトラブルを起こすバカ」に転身したわけですね。

といったように、バカを放置することは危険なわけです。
とはいえここで語っている「バカ」は、単純に知能が低い人だとか、単純に悪い思想を持っている人と違い、普通の市民の中に潜んでいるのです。
市民の振りをして労働に勤しんでいたり高学歴だったりするので、ある日突然本性を表すまで対処ができない場合もあります。
(普段から丸わかりなバカもいます)

バカの壁を壊そう

放置すると危険だからってどうすればいいんだ、と思われる方が多いでしょう。
手は二つあります。
・バカに単独行動をさせない
・バカに集団を作らせない
……日本国憲法ガン無視ですね。無理無理(ヾノ ´ω` )
まあそう言わずに、人権侵害にならない範囲で考えてみましょう。
まず「単独行動をさせない」は「孤立させない」に言い替えたらどうでしょうか? これなら周囲が善意を持って接するだけで、ローコストで解決できます。
次に「集団を作らせない」ですが、上の「孤立させない」の延長で「バカだけの集団を作らせない」にすれば制限も最小限で済みそうです。

一歩間違えれば相互監視社会に陥ってしまいますが、対話と理解を重んじて、隅々まで目が届く、声が届く社会を作り上げて、バカを悪の手先にさせない、いやそもそも弱者をバカに堕とさないことが望まれます。

その過程で立場が今より弱くなってしまう人々もいます。それは「声の大きい弱者」「自称弱者」です。
相互理解の深まった社会においては全ての弱者が相応に救済されますから、他人より多くの権利を得ようという「悪徳」はあっけなく潰えます。今成功している「声の大きい弱者」「自称弱者」は厳しい目に晒されますし、弱者ビジネスも許されないでしょう。思わぬ副産物です。

結論:汝の隣人(バカ)を愛せよ

これからの社会に求められることは、陰謀論を弾圧することでも、科学リテラシーのない人をいじめることでもありません。
理解し共存することです。
ちょっとしたお節介で、社会のセキュリティホールをふさぐことです。

残念ですが、人間の心理って、放っておくと自分だけを守るようにできてるんです。
ですが、時折「皆で幸せに生きた方がお得だ」と思い出すように心がけたら、色々なトラブルが減ってもっと楽に、心も穏やかに、幸せに過ごせるのではないでしょうか?

今月も皆様のサポートのおかげで生活保護申請せずにすみました。心より御礼申し上げます。