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#3 大切な心

朝、園バスが子どもたちを迎えに苫小牧に向かって走り、もうすぐ1つ目のバス停というところで、道端に高齢者の方が倒れていたそうです。気づいたバス運転手がバスを停め、介護し、救急要請。近くの病院の方、バス停にいた保護者の方に引き渡し、バス運行を再開しました。定刻より八分ほど遅れて運行となってしまいました。保護者の皆様にはご迷惑をおかけしましたが、状況を理解していただき快く受け入れを行っていただきました。時間よりも大切なこと。

先日、小学二年生以下のサッカーの大会がありました。チームの優秀選手を選出し、その選手にはメダルがプレゼントされます。みんな当然欲しがり「まだもらってないよ」「頑張ったから欲しい」と口々に呟いていますが、もらえるのは一人だけ。「みんな頑張ったんだけど今日は・・」と一人の子の名前を呼び渡しました。すると一人の子が拍手をし出し、周りの選手も拍手を始めました。「よかったね」って。メダルが欲しかった気持ちよりも友だちを祝福する気持ち。大切な気持ち。

じゃんぷ組の体操の日。トランポリンを予定していて子どもたちは朝から楽しみにしている様子。ところが先生の体調が悪く、急遽中止になりました。そのことを担任が子どもたちに伝えると最初に出てきた言葉は、中止を残念がる言葉ではなく「だいすけせんせいだいじょうぶかな?」「しんぱいだね」。自分のやりたいことよりも人のことを労わる気持ち。優しい大切な気持ち。


大切な心は指示や指導では育たない。日々の過ごし、ふれあい、関わり合いにより、育まれていく。常日頃、優しさの溢れる園になりたいと想っています。優しさの中で育っていく子どもたちは、思いやりのある道を歩んでいけると考えています。優しいだけでは生きてはいけないけれど、優しさのない人生は送ってほしくない。そんな想いが日々の言葉や行動の中で感じることが出来た出来事。このほかにも園にいると毎日少しずつの思いやりや優しさに触れることが出来ます。大切な心は、小さな積み重ねで大きくなっていくのだと思います。


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