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私が休学・渡仏した理由。

この記事では、私が京都大学の休学を決心して渡仏した理由を、受験の頃から遡って記します。

暗記学習など、いわゆる「受験勉強」が得意だった私は、京大生の兄が勉強を教えてくれたこともあり、コロナ禍で部活の大会が中止になり時間ができたこともあり、京都大学 農学部 応用生命科学科に現役で合格することができました。

農学部を選んだのは、「理系の方が将来的に良さそうだから」「大好きなチョコレートを農学の観点から研究できるようになれば一生チョコレートを食べて暮らせそうだから」というなんとも適当&取ってつけたような理由から。
生物選択だった私は、勉強をするうちに生物(特に生命科学)の面白さに目覚めました。医学部を受験することも少し考えましたが、とりあえず現役のうちは受かる可能性の高いところを受験しよう、と志望を京大農に。無事合格し入学。

大学1年夏までは、「大学生っぽいことをする」ことに全振り。3つのサークルを掛け持ちし、単位を落とさない程度に授業に出ながら友達と遊んでいました。入学前は勉強を頑張ろう!と意気込んでいましたが、いざ入学してみると自分が学びたいことが何かわからなくなり、授業へのモチベーションもあまり高くありませんでした。

大学1年夏から2年にかけては、所属していた学生団体の活動に全力で取り組んでいました。毎日授業やバイト後にzoomミーティングがあり、隙間時間に大学の図書館やスタバでパソコンをカタカタする日々。

団体の活動が大詰めに入った大学2年の秋頃、ふと自分の将来に不安を覚えます。「あれ、私、本当にこのまま研究者になりたいのかな?」と。
そんなある日、友達と「今の自分じゃなかったらどんな自分になりたい?」という話をしました。私は特に深く考えず「ショコラティエかな〜、チョコ好きだし」と答えました。この時は何も意識していませんでしたが、実はこれがフランス渡航の第一歩。

少し経ち、冬ごろ母と電話した時に、進路に悩んでいる話と併せてショコラティエの話をしたところ、「じゃあフランスでショコラティエの修行してきたら?」と軽く言われ、それをきっかけに情報収集を開始(母も本気じゃなかったので後からびっくり)。エコールデュカスのプログラムを見つけ、そのまま期末試験の勉強と並行してプログラムの申し込みとワーホリVISAの手続き、休学の手続きを進めました。
そして、2年生終了と同時に休学。名古屋に帰り、久しぶりの実家生活を満喫しながら6月の入学を待ちました。

省略した部分はたくさんありますが、ざっくり言うとこのような流れです。
自分の好きなこと、やりたいことがないことがずっとコンプレックスだったので、「この1年はとにかく好きなことに注ぎ込もう!」と決意して、思い切って休学しました。

休学してフランスに来て良かったと思っています。
私は大学2年生までは決められたゴールに到達することしか知りませんでした。
フランスでの生活やたくさんの一人旅を通して、"should"ではなく"want"を、"feeling"を大切に生きること、そして自分の価値観に従って生きることを知れたと感じています。

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