薬草デビュー 54 ドクダミ① 生薬名 重薬、十薬 味 辛 性質 微寒 帰経 肺
ドクダミは花期に摘んでホワイトリカーに漬けて化粧水や虫さされスプレーに。ドクダミ化粧水がなくなったので、早く春が来ないかなあと待ちわび。やっとあちこちでドクダミたちが勢いを増して生えてきました。
時々パクチーの代わりにドクダミ葉っぱをバインミーにして食べてました。
そんなドクダミを
薬草と認識して調べねば!!3冊の本と中村臣市郎先生の投稿、ウィキと山下ハーブ王子の本2冊から調べました。
山下ハーブ王子本はとってもわかりやすくて面白い。
🌿「野草と暮らす365日」と「野草がハーブやスパイスに変わるとき」より
🌿佐藤潤平「家庭で使える薬になる植物1集」より
⭕ドクダミは昔から腫れ物を吸い出すのと毒下しとに用いられているが、薬効としては、そのほか痔疾痔瘻、鼻の病気、打撲、切り傷、癰疔、毒虫に刺されたとき、、疥癬、悪瘡、淋疾、尿道炎、梅毒、回中駆除などに効があると言われている。
採取期は花期で全草を取り、乾燥して適当な大きさに切り、紙袋に入れて貯蔵しておき、必要に応じて用いるようにする。
「名医別録」の下品に見え、「本草綱目」に魚醒草とある、
「大和本草」にも、「倉用植物誌」にとともにその根と茎葉とを食用にとあるが、昔のように食糧の少ない時代には食べたかもしれないが、このごろはあの臭い草を食べるものはまずいないだろう。しかし、いつどんなことがあるかわからない。救荒食として知っておくのもよいだろう。
① 痔疾痔瘻いぼ痔には、ドクダミの地下茎をつぶして1回に4㌘ぐらいを一日三回飲む。茎葉の干したもの40㌘ほどを水800ccで、その半量(煎じて、一日三回に分けて飲むと効がある。しかし痔疾はすぐになおるものではないから、あせらずに飲み続けるがよい。だいたい半年はかかるだろう。
② 鼻の病気にはドクダミの乾燥したもの20㌘を水500ccで半量までに煎じて、これを空腹時に一日三回に分けてのむ。
同時に生葉4~5枚を塩でよくもみ、汁の出る頃、これをひとまるめにして鼻の穴の片方にまず挿入し、30分ぐらいで鼻をかむと、ウミのような鼻汁とともにでてくる。一日三回行うと非常に効がある。
この鼻の穴に挿入する方法は、鼻茸には弱いが蓄膿症には非常に効がある。
③ 打撲、切り傷、癰疔、毒虫のかみ傷、疼痛、痔の痛みなどには、生葉をもんでつけるとよい。また乾燥したものは煎じてその汁で洗うとよい。
④ 疥癬、悪瘡、田虫などには、ドクダミのかわいたものでも生のものでもよいから、、たくさん水煮し、汁が番茶の色くらいになるまで煎じ、それを器にとって患部を浸すこと数10分、あるいはまた、この草で風呂をたてて
入浴するのもよい。そのあとで、患部に硫黄末か滑石を振りかけておくがよい。
⑤ 女子陰部のただれには煎汁で洗うと効がある。また煎じて飲んでも同様な効があるが、内外ともに行うと、なおさら効果的である
⑥ 淋病、梅毒にはドクダミの干した物20㌘ばかりを、水500ccで、半量まで煎じ詰め、それを毎日お茶のようにして飲むとよいが、慢性になると急にはなかなか全治しないから、気長に飲むがよい。
⑦ またドクダミを前述のようにして飲むと回虫駆除にも効があり、冷え性の人はからだが暖まるようになる。
⑧ 腫れ物を散らすには、葉をちょっと火にあぶって、それを患部に貼るとよい。また火であぶってから、もんで汁を出し、それを患部に塗ってもよい。
⑨ 腫れ物が化膿して痛みがあるときは、生葉3~4枚を濡れた紙に包み、灰に埋めて蒸し焼きとし、これを紙にのべて患部にに貼ると、ウミを吸い出して痛みもなくなる。
⑩ 馬の諸病にはこの草をそのまま食わせると効があるという。
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