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薬草デビュー 58 スベリヒユ 生薬名 馬歯莧(バシケン) 味 酸 性質 寒 帰経 心、大腸

 夏の食材スベリヒユ。今年は会えなくて💧。去年生えていたとこはすっかり除草されてて💧。一昨年女将さんからバケツ一杯貰ったのに女将さん脳梗塞で倒れて💧。
♪ナミダーのスベリヒユ~会いたいスベリヒユ♪
 

こんな感じのスベリヒユ。

お向かいの独身寮に少し生えているのを発見!来年は大株になる?それとも除草される?
 そこは陽当たりのよい場所なので、私の方に移植は無理。見守ろう。大株に賭けよう。

ということで、スベリヒユは薬草、生薬名があると知りとっても驚いた昨日でした。
 そして以前の野草デビュー30の記事に新しくウィキからスベリヒユの生態を載せました。

  薬草としてのスベリヒユ。
ウィキより

 薬用 
夏に全草を採って根を除き、水洗いして日干し乾燥したものは生薬になり、馬歯莧(ばしけん)と称されている。

  民間薬として解熱、解毒、利尿や虫刺されに効用があるとされる。 

 生葉の汁は、虫刺されに直接塗る用法が知られる。
 皮膚の湿疹や赤みのあるにきびには、1日量5グラムの馬歯莧を、600 ccの水で半量になるまでとろ火で煎じて、3回に分けて服用するか、直接洗う用法が知られる。
 冷え性や下痢しやすい人への服用は禁忌とされている。 

 古くプリニウスの『博物誌』では、porcillaca として、さまざまな傷病に効く薬草として紹介されている

大収穫が懐かしい

   「漢薬の臨床応用」より
馬歯莧

 薬理作用 清熱解毒・涼血止痢
①抗菌 赤痢菌を抑制し、大腸菌・チフス菌などにもあきらかな抗菌作用がある。  
②利尿 有効成分はカリウム塩らしい。
このほか、血管収縮・子宮収縮作用がある。
 
  臨床応用 おもに下痢に用いる
①細菌性下痢。慢性よりも急性の下痢に対する効果の方がよい。
②湿疹(内服、煎汁)消炎・腫瘍消退・かゆみ止めの効果がある。
③毒虫の咬傷・蜂刺傷による局部の腫れ・疼痛には、新鮮品をすりつぶし泥状にして湿布する。
④産後の出血・不全流産・機能性子宮出血などに効果がある。子宮を収縮することによって止血するものと考えられる。
 内服には乾燥品は30~60g・新鮮品は60~120g

方剤例
馬歯莧煎液 新鮮馬歯莧250gを煎じて局部に湿布する。

  

  「原色日本薬用植物図鑑」より
 全草を馬歯莧、種子を馬歯莧子と呼び、中国や東南アジア各地の草薬店や露店で売られており、よく使われているものである。
 各地の民間で清熱解毒、消腫薬とし、虫毒、毒、蛇毒、創毒、各種の腫瘍、悪ソウ、丹毒、ルイレキなどに用いる。
 また細菌性の下痢の治療および、予防にも効き目があるという。
 小児の下痢、百日咳にも応用され、中国では全草を抽出したエキスから注射液を作り、麦角アルカロイドの代用として子宮収縮薬に応用している。
 悪ソウなど化膿性疾患には全草をつきくだいて水で煮沸し、その煎じ液を布にひたして患部にあて、一日に4~5回とりかえて用いる。
 湿疹や接触性皮膚炎などにも応用されている。
 また糖尿病に、あるいは駆虫薬として用いた報告もある。内服は一日に10~15Gを煎用する。
   成分
 多量のnoradrenalineのほか、ドーパミン、DOPAなどが知られているが、顕著に認められる抗菌作用の本体は明らかにされていない。
 動物実験では子宮に興奮作用があり、産婦が新鮮な植物の汁を6~8ml内服すると子宮収縮が増強される。
 また全草の抽出液を糖尿病のウサギに与えると、血糖値は変化せず、生命が延長される。
 種子は中国の民間で眼病に用いる。

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