薬草・薬樹デビュー32 ボケ 生薬名 和木瓜 性質 温 味 酸


公園のボケの花

垣根や庭、公園や遊歩道に植えられ冬から咲いている赤いボケの花

咲いているのが当たり前のようでした。あまりにも真っ赤すぎて怖いような気がしたこともあります。
それでも冬から春を華やかにしてくれるボケの花に感謝です。
桜や梅のように上を眺めるでもなく、野草のように下を向くでもなく、ちょうど良い目線に咲いているボケの花。

中村臣市郎先生のボケの記事を読んで😍⤴️⤴️
ボケの花が食べられるなんて😍⤴️⤴️

最近はせっせと食べています。サラダ、花ご飯、ヒラヤーチー、🍙の飾りで。

中村臣市郎先生の投稿記事

ボケ

3000年前の仏語である。
この世の普遍的真理を探求した仏陀には何十人の弟子たちがいた。
その中で自分の名前さえ覚えない弟子がいた。
その弟子はある日死んだ。
弟子たちはその墓を立てた。
やがてその墓の近くにボケの花が咲いた・
そこでボケという花になった。

だがその果実はかなり渋いが薬酒にすれば最高の強壮剤となる。
2ヶ月間アルコールに浸して熟成すればできる。

だがそれ以上にうまいのはその真紅の花であった。
サラダ、和え物、お浸し、汁の実、花酒などに美味てある。
健康食に

中村臣市郎フェイスブック投稿記事より

🌺花酒とは!粋ですね!

公益社団法人 日本薬学会ホームページより

中国原産のボケは、日本では古くから庭木や盆栽に用いられ、春になると美しい花をつける落葉低木です。
ボケは若枝に褐色の短毛があり、小枝はトゲとなります。葉は長楕円形で、かすかな鋸歯があります。
枝先に5枚の花弁からなる花をつけ、紅花をヒボケ、白花をシロボケ、紅白が混じったものをサラサボケと呼びます。
なお、ボケには冬に咲き出すものと春に開花するものがあり、冬咲きのものを「カンボケ(寒木瓜)」といいます。
芳香のある果実は球状で、長さは10 cmほどになり、10月頃には黄熟します。
和名のボケは中国名の木瓜(ボクカ、モクケ、モケ)が転訛したものと言われています。
別名はカラボケ(唐木瓜)です。
英名はJapanese quince(日本のマルメロ)、Chinese flowering quince、またはJaponicaです。
学名の「Chaenomeles」はギリシャ語のchaino(大口を開ける)+ melon(リンゴ)が語源となり、果実が割れるという意味に由来します。「speciosa」がラテン語で「美しい」という意味ですが、日本で「ボケ」とよばれているのは、違った意味で抵抗があります。
そもそも中国原産のボケが「Japonica」と呼ばれる由縁は、イギリスに導入された当時、日本固有のクサボケ(Chaenomeles japonica)と同じものと考えられ、「美しい植物」に対する名称として、訂正されることなく使われているためです。
学名の「美しい」という意味は反映されておらず、哀れでなりません。
成熟果実を縦割りか輪切りにして、乾燥させたものを生薬モッカ(木瓜)と呼び、水腫、関節および筋肉痛、脚気、胃痙攣、嘔吐や下痢を伴う痙攣、咳にその煎液を服用します。疲労回復、不眠症、低血圧、冷え性、リウマチには果実酒(ボケ酒)を飲むと良とされています
ただし、現在流通しているモッカは同属のカリン(C. sinensis)の偽果を乾燥したものが多いようです。
ちなみに信州の土産物店でよく見かける「カリンの砂糖漬け」は、実はカリンではなく、同じバラ科ではありますが、属の異なるよく似たマルメロ(Cydonia oblonga)だそうです。
イギリスでも同様にカリン(Chinese quince)とマルメロ(quince)はよく混同されているようです。

公益社団法人 日本薬学会ホームページより
ボケの花
写真は公益社団法人 日本薬学会ホームページより
ボケの果実
写真は公益社団法人 日本薬学会ホームページより
和木瓜
写真は公益社団法人 日本薬学会ホームページより

漢方のハル薬局によると和木瓜とはカリンのことで一説にはボケという説もあるそうです。なので効能は同じなのでしょう。

水をさばく効能。湿邪による筋肉痛、嘔吐、下痢、浮腫に応用。

漢方のハル薬局さんより

果実は生薬名を和木瓜(わもっか)という。ただし和木瓜をボケやクサボケとする人もあるし、カリンを木瓜(もっか)とする人もいる。なお、日本薬局方外生薬規格においてカリンの果実を木瓜として規定していることから、日本の市場で木瓜として流通しているのは実はカリン(榠?)

漢方のハル薬局さんより
春の花サラダ
春の花ご飯

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