薬草デビュー②漢方クチナシの実 生薬名 山梔子 寒 苦


クチナシの実と言えば、お正月お節のきんとんの色付けです。
無知な私。お芋を煮るときにクチナシの実をバラバラにして煮たら、実が飛び出してしまった失敗談があります。
クチナシの実はきんとん意外使い道がないと思っていました。
薬草研究者の中村臣市郎先生のFB投稿でクチナシの実のすごい効能を知って、改めてクチナシってエライなあと感心したのです。
それで、個人の方からクチナシの実を40個買って、2個を400ccで20分煮出して煎じ3回に分けて飲んだりしています。きれいなオレンジ色の漢方薬に近い味。少しくせがありますが、飲みにくくはありません。香辛料メーカーS&Bの商品がスーパーで売られています。

クチナシの実でサフランライスのような黄色いご飯を炊くこともできるそうです。ちょっぴり漢方っぽいのかな。まだ試していません。
お薬をよく飲まれている方は肝臓に溜まりやすいので解毒の意味でもたまにクチナシの実を煎じて飲むのもいいかも。

中村臣市郎先生の記事
病気別薬草シリーズから

肝臓病 黄疸をとる霊木 クチナシ

実は成熟した果実が山梔子と呼ばれる漢方薬である。昔から肝機能低下による黄疸にはクチナシといわれるほど特効がある。

成分 イリノイド配糖体のゲニポサキド、カロチノイド、色素のクロチン。

薬理作用

1 黄疸消退 胆汁分泌を促進する。

2 止血は炒ったものがいい。

3 解熱、発汗、解毒鎮静作用がある

4 降圧

5 抗ガン 動物実験で腹水ガンを抑制

採集

秋に深紅になった成熟した果実をとり日干しして乾燥させる。

効用

急慢性肝炎、薬物肝炎、アルコール肝炎、黄疸

不眠症、止血、精神不安

服用法

乾燥した果実1日10グラムを1㍑の水で60分煎じて食間に3回服用する。

3ヶ月で効果がなかった場合は別な薬草に変える。

クチナシは漢方薬店で山梔子と呼ばれて市販されている。

⚠️緩和な瀉下作用が認められる
⚠️禁忌…下痢の場合は禁忌(使用を控える)
⚠️…虚寒による泥状便には使用してはならない。

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