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迫りくる物流の2024年問題

某小売業の本社で物流業務を担当している部署に所属しています。とは言うものの実際の物流業務は同じグループ会社に委託している為部署に物流の運営をしているのではなく、どちらかと言えば物流コンサル的な位置づけの部署になります。

今現在、毎日ニュースで流れない日はないくらいの大きな話題となっているのが、物流の2024年問題です。改めて「物流の2024年問題」とは、働き方改革関連法によって、2024年4月1日以降、「自動車運転の業務」に対し、年間の時間外労働の上限が960時間に制限される事で発生する諸問題の総称とされています。


業務の洗い出し

この業務の洗い出しというのが、なかなか自部署では難しい。というのも
物流よろず窓口的な部署なので、ルーチン作業が山のようにあってひとつづつ潰していくという事はない。

そんな中でまず自分で今の自部署の仕事と役割を考えてみる。
・物流の2024年問題が自社に与える影響の共有化
・バイヤーさん達への物流知識の教育
・現状の物流の中で効率化を図れないかの検証
・現状の物流スキーム変更の検証

チームメンバーでミーティング

今回は自分含めて3名でミーティングを実施しました。参加メンバーは、自分の直属上司と同僚1名です。
普段から仕事後によく飲みに行くこともあり、気軽にざっくばらんに聞いてみました。

ミーティングで出てきた課題

  • 物流2024年問題

  • バイヤーさんの教育

  • 物流の効率化

課題リストにまとめてみた

チームメンバーとのミーティングの中で出てきた課題を整理する必要がある為にリスト化して、影響度の大きさ、デジタルで解決出来る難易度を考えました。デジタルで解決出来るのかどうかの判断基準になればいいと思った為です。

  1. 物流の2024年問題
    やはりまず出てくるのがこの問題。しかしながらこの問題が各々自分の部署にどれほどの影響が出てくるのか?はてまた取引先がどの程度影響を受けるのかがわかっていない。取引先も大手になると営業と物流を担う部署が分かれており、わかっていない場合もあります。
    デジタル解決難易度 高い

  2. バイヤーさんへの教育
    これもなかなかハードルが高く、どれほど物流の知識を持っているかに個人差がかなりあるのが現状。その平均レベルをどの程度まで高めて行けるのかが大きな課題となっています。物流の知識があることが即数値に反映するという問題ではないので、バイヤーさんの中でどうしても優先順位が低くなってしまうというところが実情でしょうか。
    デジタル解決難易度 高い

  3. 物流の効率化
    現状の物流の中で効率化を図り、車両積載を高めて物流の標準化を図らなければなりません。それには現場の定点観測や現場の声をヒントにして仮説を立てて検証していく等ありますが、問題点の発見という点ではデジタルでの解決は非常に難しい。
    デジタル解決難易度 非常に高い

チームはどこを目指すのか?

色々話し合ってみて、普段は個人ワークが多く、誰がどのような課題を抱えているのかわからなかったけれども、今回のミーティングを通じてそれを共有化出来るようになったし、どこの部分に関してデジタル解決するか見えてきたような気がします。

何が良かったと言って、こういう話の機会を作る事で、それってデジタルで簡単に解決出来るのか?という新たな選択肢が入った事と、そんな発想や手法があったのかとチームメンバーに共有化出来た事。

それを今度はチームメンバーそれぞれが取り組んで色々成果が出せるようになればもっと素晴らしい。今までずっと勘と経験値だけで動いていたものが全く違った視点から見ることが出来、それが結果や成果に繋がれば、全員の発想や考え方が変わる。

それが本当の意味で会社が変わる、組織が変わるという事だと思う。
大きい声で「変える!」と言えば変わるような時代ではないのだ。誰もがそれを認識して認めていくべきだと思う。

自分はどこを目指すのか?

最後に自分自身の目指すべきところして記載しておきます。
ITエンジニアの息子達に影響されて、プログラミングの勉強を始めたのが約2年前。色んな本を読んだり、動画見たりしながら勉強したお陰でデータ分析的なことは結構強くなった。Pythonを使ったりしていると、Excelでいつも同じ加工しているのが馬鹿らしくなるくらいになった。

それは今、自分の武器となっているし今後も武器となり続けるだろう。そして今勉強している世の中にあるデジタルツールを使っての解決法も、これも一つの武器である。そしてこれからも飽くなき探求心で学びを続け、自分の武器を増やし続けて自分自身の資産価値を高めていこうと思う。そして自分の息子達が将来独立しようとした時に、その手助けが出来ればいいと思っています。

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