見出し画像

第1回 フェミニズムとは?

初めまして、improve society です。
社会問題に興味があり、自分が学習したことや、考えを発信したり、このnoteを書くことを機会に、色んな社会問題などを調べたりしたいなと思って始めました。

ブログ初心者なので、下手だと思いますが、暖かな目で見てください
(^^)気軽な気持ちで記事を見てもらって、色々考える機会になってくれると幸いです。では、第1回始めます~!

始めに

今回取り上げるのは、「フェミニズム」です。自分は、性教育や子供・女性の権利などに関心があり、色々学習しているのですが、twitterなどでよくこの言葉を見かけます。しかし、twitterなどでは、女性の権利を守る活動や発言をしている人に対して「あなたはフェミだ!」と語り、フェミ=悪い というような感じで書かれている印象を受けました。
そこで、この機会に、フェミ(ニズム)って何だろう?悪いものなのだろうか?と思い、調べてみました。and 今回参考にした(紹介する)のは、
ベル・フックス著(堀田碧訳)「フェミニズムはみんなのもの」『株式会社新水社』(2003/5) です。

フェミニズムとは?

「フェミニズムとは、性にもとづく差別や搾取や抑圧をなくす運動のことだ」(p,8)

フェミニストで、アメリカで活動しているベル・フックスさんは、フェミニズムを上記のように定義しています。「ほとんどの人が、フェミニズムとは、男のようになりたいと思っている怒れる女の集団だと思っている」と述べ、これに対して男性に反対するのがフェミニズムではなく、「性差別に反対する」(性差別は、男性も行うが、女性も行い、大人も子供も行っている、だから男性にだけ反対するのがフェミニズムではない)のが、ベルさんの定義する「フェミニズム」だと思います。
そして、単に職場での男女平等や、同一賃金、家事分担などを求めているのではなく、文化的・構造的な「性差別主義・家父長制(主義)をなくす」ことを求めていると述べています。

家父長主義とは?

「権力をもつ者が弱いものを支配すべきだという家父長主義」p,40

家父長主義と聞くと、その漢字からは家族の中で父親や男性が力を持つことのみを指すことを考えてしまいます。しかし、そうではなく広い意味で、力がある人なら弱い人を支配していいという考えをベルさんは述べます。その例として、女性の子供への暴力を挙げています。

「実際には、圧倒的多数の子供たちが、女性及び男性から、日常的に言葉で傷つけられたり、身体的な暴力を振るわれたりしている。・・女性は、男性より多いとは言えないまでも、男性と同じくらいこうした暴力をふるっている。フェミニズムの思想と実践にかけていた深刻な問題は、運動が、今なおつづく大人の女性の子供への暴力に対決しようとしてこなかったことだ。男性による支配を強調することで、女性たちが無視してこられたことは、女性が子供を虐待しているという事実である。そして、それは、私たちがみな、家父長主義な考え方、すなわち、力あるものはないものを支配する権利があり、そのためにどんな手段でも使うことができるとする支配の論理を内面化して社会の一員となるからである」p,134

このように、フェミニストには、男性のみを敵視する人もいる(多かった)が、そうではなく、女性も子供に性差別的な行動を行っており、それが子供の性差別的・家父長主義的な思考に手を貸すことになっていると指摘しています。
ちなみに、ヨーロッパ諸国では、親が行うしつけ等でも罪に問われることがあり、いかなる暴力も禁じられています。日本では、親が行う軽いしつけ行為が世間的に認められていますが、親だからと言って認められるのか、子供は親の所有物なのか?見直していくことが必要かもしれません。

家父長主義・性差別主義の影響

「シングルマザーたちが、少ない収入をやりくりしていかに上手に子供を育てているかを示す全てのデータを無視して、家父長主義な批判家連中は、あたかも「標準的家族」が存在するかのようにふるまい、女親だけの家庭を機能不全と非難した。そして、さらに、家父長主義な稼ぎ手としてまた家長としての男性がいれば問題は、解決するだろうと、言ったのである。・・両親のいる家父長主義的な家族をそうではない家族よりも高く評価する文化の中では、自分の家族が基準に当てはまらないと、子供たちはみな不安感を抱くことになる。・・子供は、愛に満ちた環境で育てられる必要がある。支配があるところでは愛は存在しない。愛情にあふれた親こそが、健やかな自分への誇りをもった健康で幸せな子供たちを育てる可能性をより多くもっている。それがシングルだろうと、カップルだろうと、同性愛者だろうと異性愛者だろうと、」p、139

家父長主義の影響について、本書ではシングルマザーで子供を育てる女性たちの、生きづらさ・苦悩について書かれている。また、性差別的な考えにより、「男性・女性らしさ」の考えが生まれることや、「女性は男性より子育てがうまい」などの考えが生まれることなどが記載されています。この本が出されたのは2003年ですが、それから数年たった今、このような性差別に疑問を持つ人が多くなった感じを受けています。しかし、まだまだ変わっていない部分も多くあります。例えば、教員と子供たち。まだまだ教員からの、子供たちへの身体的暴力は多く、最近では暴言などの精神的暴力、必要以上の課題や練習を多くする等の暴力も起き、教師という力を持った人が、子供を支配するという構造は未だ残っています。

第1回はここまで!
始めて書いたので、とても時間を費やしました。改めて、書物やブログを書いている方々リスペクトです。

第2回は、「フェミニズムはみんなのもの」の中で、自分が印象的だった言葉や内容を取り上げたいと思います。では、、bye for now!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?