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40歳専業主婦の夢

私は今年40歳になったのだが、最近考えていることがある。「このまま専業主婦で過ごすのか」「パートで仕事をするのか」「子育てに影響のない仕事に就くのか」
というのも、4月から3女が幼稚園入園することもあり、私もどうするか考えるタイミングであった。ただ、幼稚園は帰宅も早く、親の参加も多い。急なお休みもあれば、小学生の上の子の都合も出てくる。夫は協力的な気持ちはあるものの、激務で家事育児は全くといっていいほど期待できない。
そんなとき、「40歳の壁」に関する本や自己啓発本、ビジネス本などを手にしてみた。胸の中のモヤモヤっとした気持ちがすっと晴れたような気がした。自分のやりたいことをやってみるのもいいかもしれない。今からでも遅くない。何をやりたいかははっきりしていた。

「パンを売りたい」

昔から大のパン好きで、パンの雑誌はほとんど買い、調べ、訪れていた。家族で旅行に行けば、旅行先で人気のパン屋に行ってもらっていた。お取り寄せもした。それが気づけば10年以上続き、せっかくなら家でも作ってみようかと思い、パン作りを始めた。だが、基礎知識もなければ聞ける人もいないので、これで合っているのかも分からない。そんなとき、夫が「パン教室に行ってみたら」と言った。専業主婦の私はお小遣いも特に決めてはおらず、かといって無駄遣いをするタイプではなかったので、3人も子供がいるのに自分のためにお金を使う、ましてや習い事をするなんて考えたこともなかった。それでも行ってみたいという気持ちに駆られ、行ってみると、これがなんとも楽しい。月に1回ではあったが、気付けば1年以上が経っていた。
出来たパンをママ友や仲良しの姉にお裾分けしていたら、今度は姉が言った。
「ベーグル食べたいんだよね。近くにないし、子供いるからなかなか買いに行けなくて」
よし、ベーグルを作ろう。たくさん作って姉にあげよう。
そう思い、黙々と調べていると、オンラインでベーグル教室を開いている先生に出会った。なんと60代で開業し、行列のできるベーグル屋になっているという。衝撃だった。コンタクトを取ってみると、とても優しく親身になってくれる先生だった。レッスンを受けてみると、やっぱり楽しかった。先生も好きなことを始めてイキイキとしていた。人生100年時代、今からチャレンジしてみてもいいのではないか。ベーグル屋をやってみたい。やってみよう。私の気持ちは強くなった。
今は技術を磨くので精一杯で、ほぼ毎日ベーグルを焼いている。2歳の娘を見ながらの勉強はなかなか難しい。こねているときに限って「ママ~」と呼んでくる。
本もたくさん読みたい。3女が幼稚園に行き始めたら、空いた時間でセミナーにも参加してみたい。少しずつ少しずつ夢に向かって進んでいこうと思う。

問題もたくさん出てくる。シェアキッチンで売ろうか、ちょうど新築で建てる一部を改装しようか、屋号はどうしようか、考えることややらなければならないこともたくさんある。ただ、やりたいことを突き進めようとしている結果なので苦痛ではない。
40歳になって見つけた夢に向かって、努力しながら、たくさんの人の力も借りながら、無理せず進んでいきたいと思う。イキイキとした生き方をしていきたい。
今日もベーグルを焼こう。


#かなえたい夢

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