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袖振り合うも多生の縁 京都でのハプニング 2024/01/20
先週の土曜日は仕事が休みで、介護している認知症の母もデイサービスに出かけるので、一念発起して京都を訪れることにしました。自宅から京都までは約一時間で行けるのですが、介護している身にとってはなかなかそのハードルは高く、5年ぶりくらいの訪問になりました。
予定では、法然院を訪ねてから出町柳の鴨川デルタあたりで少しゆっくりして、おみやげに出町「ふたば」の豆餅でも買って早々に引き上げるつもりでした。
阪急電車で自宅から四条烏丸まで行き、四条高倉バス停から32番のバスで銀閣寺道に向かいます。
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乗客の内訳は、地元の人が3割、東アジア系インバウンドのお客さんが7割といったところでしょうか。
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オフシーズンということと、あいにくの天気で、哲学の道は閑散としていました。ラッキー!京都は冬に来るに限ります。
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静かな雰囲気を満喫しながら十分程歩くと法然院です。
なぜなのかわかりませんが、昔からここに来ると、ざわついていたりささくれだっていた心がいやされます。
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予定通り法然院で心を整えたあと、ここ数日運動不足だったので、体も整えるべく、少し足を伸ばして、四十数年ぶりに母校同志社の創立者「新島襄」の墓所を訪ねてみることにしました。
法然院から哲学の道を南へ下り熊野若王子神社へ。後白河上皇が禅林寺(永観堂)の守護神として熊野権現を勧進した際、祈願所とされた正東山若王子の鎮守社として建立された由緒ある神社です。ここでお参りします。
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神社を抜けて右の方に進みます。突き当りに案内看板があるので、それにしたがって進みます。
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登り口には、学校法人同志社によって竹杖が用意されています。
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山道を約20分ほど登ると墓所に到着です。若王子山の山頂付近に位置します。周りは京都市営の墓苑ですが、新島襄・八重、山本覚馬、徳富蘇峰など同志社創立に関わった人々の墓所は学校法人同志社が管理しています。
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墓前では、卒業生として同志社の名を揚げることもなく、新島襄先生のお名前にぶら下がってばかりだったことをお詫びしました。
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新島襄の墓の隣には、妻 八重(2013年に放送されたNHKの大河ドラマ「八重の桜」で綾瀬はるかさんが演じていました) が眠ります。
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昔来たときには、下から上がってくる街の音にまじって京阪京津線(当時は路面電車でした)の「うろろろー」という警笛がよく聞こえて、何ともいえないいい風情でしたが、京津線は地下鉄東西線と直通運転するために地下化されてしまい、今は警笛は聞こえません。
山を下っていく途中で一服していると、外人さんから声をかけられました。宿から散歩に出たものの道に迷ったようです。バス停まで一緒に下ることにしていろいろ話していると、彼はニュージーランド出身で現在オーストラリアに住むアーティストで、これから6週間の予定で京都に滞在するそうです。
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私はあまり英語が話せないので、スマホの助けを借りてコミュニケーションを図りました。会話していくと、彼の友人が京都のギャラリーで展覧会を開いているとのこと。また、その展覧会は今日が最終日だとのことです。
そこで、彼と一緒に、その展覧会を見に行くことにしました。
彼の友人の展覧会は”タカイシ”ギャラリーで開催されているとのこと。必死で高石ギャラリーなどを検索するもヒットしません。よく聞くと「タカ・イシイ」ギャラリーでした。
検索し直すと四条烏丸にそのギャラリーはあるようです。
203系統の市バスなら乗換なしで行けると思い、一緒にバスに乗り込みました。しかしこれがいけなかった!地下鉄を乗り継げば十数分で着くのに、約一時間ほどかけて京都市街を半周することになりました。車中、拙い英語でガイド役を務めました。
バスを降りてから検索した住所に行くと町家があるだけで、ギャラリーの入っていそうなビルはありません。
しかしその町家こそがタカ・イシイギャラリーでした。
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ギャラリーでは、「スターリング・ルビー」という人の展覧会が開催されていました。会場には誰でも入ることができ、入場無料でした。
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スターリング・ルビーはアメリカの作家です。絵画や陶器・ファブリック・金属などの作品が展示されていて、どれも非常にユニークです。
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全く門外漢の私ですが、京町家で前衛芸術?を鑑賞できて、きょうは非常に得した気分でした。
この後、外人さんとビールで乾杯し、神戸での再会を約し帰途につきました。
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袖振り合うも多生の縁!
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