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日記に書き連ねられた言葉

※前の記事からの続きです

駅のホームに立った時、「ああ」と何かがストンと腑に落ちた気がしました。
それがなんだったのか、明確に分かっていたのはその時の私だけです。
恐らく自分の行動の何かが心の深いところに触れ、おぞましく汚らしい者と認めた自分自身の存在を許せなくなってしまったのでしょう。
電車に乗ってからしばらく日記に延々と呪いのように言葉を綴り続け、
「死ななきゃ、死ななきゃ…」
と胸の中で呟いていました。

少し前から、体の調子を崩して2つの病院にかかっていた私は、それぞれの病院から鎮痛薬を処方されていました。
処方時に薬剤師さんに告げられた、
「一緒に飲むと危険なので決して飲まないように」
という言葉が頭の中をぐるぐる巡っていました。
都合が良かったのです。
詳しくはまたこれから書いていくことになりますが、私が自分自身にうんざりして希死念慮に苛まれるのはもう飽きるほど繰り返したイベントでした。
その度に、実行も出来ないくせにと自分を嘲笑うところまでがセット。
そろそろ簡単に死ぬ決意を固められるような選択肢があっても良いだろうという頃だったのです。

うちへ帰ったら手をつけてしまっている用事を一通り済ませよう、そうして早めに薬を飲んでしまおう。
そう決めたらいくらか気持ちは救われて、最寄り駅に滑り込んだ電車を、半ば諦めたような安らかな笑顔で降りたのでした。


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