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SHOGUN 第2、第3シーズン制作するってさ

トップ画引用元:海外ドラマNAVI
真田広之製作・主演のアメリカのドラマ「SHOGUN 将軍」のヒットを受け、ドラマの第2、3シーズンの制作が進みはじめたようですね。

…このニュース聞いて心配になったのって私だけですかね。

私がこのドラマにかなりハマっていたことは過去の記事にちょこっと書きました。面白かったから感想でも書こうかなーと思っていたけど、でも10話分も書くのめんどいな…と思って今日に至る。
今回は第1シーズン(最初はミニシリーズと呼ばれていた)の短い感想をからめつつ、何故第2、3シーズンに対して不安があるのか、自分なりの今後の展開についての予想でも書こうと思います。

簡単なあらすじ

このドラマは西暦1600年、関ヶ原の戦い前夜の時代の日本を舞台としている。具体的には徳川家康と石田三成の政治的攻防。しかし劇中では変名が使われ(家康=虎永、石田=石堂)、起こる出来事はほぼほぼフィクション。
ある日オランダ船が漂着し、イギリス人航海士ジョン・ブラックソーン(=ウィリアム・アダムズ。日本名は按針)が虎永のもとに連行される。クリスチャンで通訳の鞠子(=細川ガラシャ)、落葉の方(=淀君)、ポルトガル宣教師なども絡んだ虎永の謀りごとがここから始まる。
天下分け目の関ヶ原のことは日本人なら誰でも知っていると思うけど、最後の重要な展開(というか演出?)に触れているからネタバレだと思います。

第1シーズンで好きなところ

それはやはり、関ヶ原の戦いのシーンをまるまるカットしたところ。最初は意外に思ったけど、虎永の説明を聞いて納得。
関ヶ原の戦いの前に、鞠子が幼なじみである落葉の方と話をしたことで決着をつけている。もう戦いには勝利したと同義。

なるほどね。

この展開が好きな理由として、最近のハリウッド映画で提示される「強い女性」像に疑問があるというのがある。
何でかわからんけど、アメリカの映画に出てくる強い女性たちは、他人の言うことを全く聞かずに我を通し、デカイ声張り上げて周りを威圧する人ばっかり。こんな人現実にいたら、「おはよう」「おつかれ」くらいの最低限の挨拶だけしてその他一切のコミュニケーションを断つことは確実。

いや、意思の強い女性が登場するのは何も悪くないしむしろ見たいんだけど、あまりにも画一的だし、単純に見ていてイライラしてくる。これはキャラクターの性別が男性でも変わらないと思う。「強い」というよりは、ただの「頭悪そうな嫌なやつ」って感じ。
でもハリウッドのお偉方にとってはこれが「強い女性」で、女はこれが見たいんだろうし、こういう女を主人公にしさえすればフェミニズムを支持していると見なされ、称賛され、映画があたると思っている節がある。
そして観客がこの女性像を否定すれば、「観客がミソジニーなんだ!だからこの映画が受け入れられないんだ!」と観客のせいにして、映画それ自体が面白くないことを認めようとしない。よって延々と面白くない映画が作られ続け、興行的に惨敗するという悪循環が続いている。

強さというものには色々と種類があると思うんですよ。鞠子の戦いは、男が戦の場で刀を振り上げるのとは違う類いのものです。確か鞠子も作中で、女は日々が戦いであると言っていました。
そして彼女は機転を利かし、彼女にしかできないやり方で戦いに勝利したのです。(薙刀振り回して戦うシーンもあるけど、正直あってもなくても良いシーン)
自分の力を誇示するタイプのヒロインが出てくる映画を、全否定しているわけではないんです。それが見たいという人もいるだろうし。でも個人的には、もっと他の強さも見たいわけです。そして今回見れて良かったな、というのが素直な感想。

シリーズ化の不安

だからこそ、シリーズ化されると聞いて不安になったんです。アメリカのレビュー動画では、きっと第二シーズンでは関ヶ原のシーン出て来るよね?出てこないとおかしいっしょ。という人が多い。でも関ヶ原はやらないでほしい。何故なら鞠子の成し遂げたことが陰に追いやられる感じがするから。せっかくお決まりの「強い女性」像が崩されたから、そこを大事にしてほしいという気持ちがある。

あとアメリカのドラマによくある傾向、金が稼げる限りシーズンを続け、最初はとても面白かったドラマが最後には全てを搾り取られカスカスになる、というのを何度も見てきたからというのもある。
何事も、引き際が肝心。

第2シーズン予想

さすがに今の時点で第3シーズンの予想はムリだから、第2シーズンの内容の予想、というか希望。

織田信長の時代やったらどうでしょう??

これなら虎永はもちろん、死んでしまった人気キャラの広松、藪重はまた出られる。鞠子と落葉の方は、若い姿なら出られるかな…でも央海の世代は若すぎてちょっと無理かも。私は央海が一番好きなキャラだから残念だけど。というか、央海を演じる金井浩人のキレのある演技が本当に好きだった。あとアメリカ人男性からぶっちぎり一位で人気のキャラ、藤も世代的に出られないね。
あと按針も出られないけど別に良いや。外国人が戦国時代で経験するカルチャーショックはもうやる必要ないし。それに信長の家臣に黒人の弥助がいるから、彼を出せばキャストが日本人だけというのは避けられる。もちろんポルトガル人もいるだろうけど、第一シーズンでの印象から、アメリカ人が共感する対象ではないと思う。

何より、織田信長はいろんな意味で「面白い男」で、興味深いエピソードが色々とありますよね。正直個人的に好きな人物ではないけど、映像化にこれほど向いている歴史上の人物はいないでしょう。

この案良くないですかねー。でも上に貼った記事では、第一シーズンの続きをやるという雰囲気だし、按針も出るっぽいし…

でも!制作の方針が二転三転するなんてことはよくあることだし、もしかしたらこのシリーズ化の話自体が白紙になる可能性もあるかも。

ちなみに私が本当にハリウッドに映像化してほしいのは……安倍晴明とか?。それか昔の怪談のオムニバスとかでもいいかも。戦国時代が盛り上がるのは間違いないけど、戦国以外にも面白い題材はあるのでは??

とにかくシリーズ化は間違っていると思う…

それではこの辺で。







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