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公園の可能性に、高校生として向き合った話【パークマーケットのなりゆき】

奈良市の都市公園の数は582。その公園を維持管理するためにかかる費用は毎年約5億円。

お世話になっております。
私は「未来のおとながつくる!パークマーケット」というイベントの運営や企画等を行ってる事務局長で現高校2年生の谷です。
10月に第1回目を開催し、大盛況に終わった本イベント。第2回開催に向けて今回は私目線のここに至るまでの経緯や想いを書かせていただきます。


きっかけは地域のオトナの出会い

奈良市が力を入れて取り組んでいる公園利活用のプログラム。そのキックオフ兼ワークショップとして開催されたPARK LIFE LABOに軽い気持ちで参加したのが2022年5月。そこでたまたま同じグループになった大人たちと考えた案が、高校生が経営するマーケット「未来のおとながつくる!パークマーケット」でした。

高校生になって公園で遊ぶ機会が減ったことや、公園が自分たちと地域を結ぶ場であってほしいという私の想いをくみ取っていただき、アイデアを構築していきました。

こんにちは!私たちは「未来のおとながつくる!パークマーケット」事務局です!
私たちは「奈良市の公園を、若者が本気で遊べて学べる場所にする!」
というビジョンを掲げて活動しています。近年は公園の規制やルールが増え、若者が思いっきり遊べる環境が少なくなっていますよね・・・
「未来のおとながつくる!パークマーケット」では、「高校生が、ルールを守る側になるのではなく、ルールを作る側に回る」というコンセプトのもと、高校生がマーケットの運営からお店の出店までを自分たちで手がけるという企画を実施いたします。
このマーケットで、自分のアイディアでサービスを考え、自分でお店を経営することに挑戦してくれる高校生を5名募集いたします。

マーケットで提供できるサービスは自由。
料理や飲み物を振る舞ってもよし、物を売ってもよし、何かを教えてもよし。
条件は「提供サービスは自分で考え、自分で準備すること」と「お店づくりや販売も自分たちで担うこと」。
「自分でお店を手がける経験を積んでみたい!」
「ルールやサービスを作る側に回ってみたい!」
「奈良を盛り上げる取り組みに参加したい!」
という思いをもって参加してくれる「未来のおとな」の募集をお待ちしております!

たくさんの高校生がルールにも縛られず、学校部活などの既存のシステムにもとらわれず、奈良を舞台に本気で遊んでほしいという想いを込めた、高校生出店者募集時の文章。


パークマーケットのアドバイザーとしてPARK LIFE LABOで同グループとなった、奈良の活性化事業を行っている中川政七商店の安田翔さん、amanojack designでデザイナーされている三原賢治さん、そして日比谷花壇の山室道生さんに関わっていただき、第1回パークマーケットで出店者として活躍したハーピストの伝宝結希も運営メンバーとして加わり、動きだしました。

イベント当日。一緒に本気で遊んでくださった奈良市長の仲川げんさん。そして、PARK LIFE LABOで"未来のおとながつくる!パークマーケット"と命名してくださった青木純さんとともに。

集まった未来のおとなたち


無名のよくわからない高校生がやっているプロジェクトというのもあり、なかなか出店者が集まらない状態でした。ハープ奏者で友達の伝宝さんを誘い、そしてたまたま公募内容を見つけて好奇心のみで東京から参加してくれた岩井さんも参加。あと一歩というところで、PARK LIFE LABOきっかけで知り合った方から髙田商業高校まち部さんを紹介してもらい、とにかく必死だった私は顧問の先生にアポをとり直接学校を訪ね、パークマーケットに参加してほしいとお願いしました。ただでさえ忙しい中、高校生が直接談判しに来てくれて断る理由はないよねと参加を受け入れてくださった先生には頭があがりません。

こうして第1回目のメンバーが集まりました。安堵もありつつ、この時で本番まで残り2か月。本番までの道のりはまだまだ遠いものでした。
未来のおとなたち(高校生参加者)については、別の機会に詳しく書こうと思います。


一番の魅力!本格的なビジネスガイダンス

パークマーケットの一番の魅力といっても過言ではない、運営側のオトナによるビジネスガイダンス。

店の運営をいきなりやるとなっても、高校生にとってはハードルが高い。
そこで、まずお金を稼ぐということはどういうことなのか。
そして出店内容、価格設定、ターゲット設定、時間設定、店舗名、支出と目標収入の設定など細かいところまで決めていきます。

奈良県でビジネスのサポートをしている安田さんから、高校生のうちに自分のビジネスのアイデアに提案をしてもらえるのは貴重すぎる経験。

本格的。でも本当に楽しかった。このガイダンスを通して高校生のやりたいお店がよりイメージできるようになり、高校生からももっと自分のビジネスに向き合おうという姿勢が感じられました。このことがまさにビジネスガイダンスを実施した理由だったのです。


ダメだ、お金どうしよう!

自分の"挑戦したい"という想いだけで進めてきた本イベント。先のことを考えずに突っ走ってきたため、お金をどうやり繰りすればよいかという、現実的すぎる課題に直面しました。
そこで運営メンバーで話し合い、クラウドファンディングに挑戦することになりました。

文章で想いを伝えることが苦手な私にとって、クラウドファンディングの記事の作成は骨が折れる作業でしたが、やっとの思いで書きあげました。

記事の公開後数日で、無事に目標金額を達成することができました。支援してくださった方々には本当に感謝しかありません。

そして応援してくださる方の期待に応えられるようにと身が一層引き締まりました。



"高校生"だからこそ、公園を自由にデザインしていこう

10月2日日曜日。快晴の中、『未来のおとながつくる!パークマーケット』の開催日となりました。

不安でした。でも自信はありました。

奈良市の公園を本気で学んで遊べる場所にする。高校生だからこそ、ただ単純に公園を、マーケットを、楽しいものにできたら。そんな願いで約500人の地元の方に来ていただき、理想の風景が実現しました。

当日の様子をまとめた動画。6時間のイベントを2分に凝縮しました笑
パークマーケットの雰囲気が伝わると思うので、ぜひご覧ください!

黒板を公園に設置
アカペラ部パフォーマンス
設営も自分たちで
高校生によるハープ教室
高校生によるSDGs靴下屋さん
高校生によるブレスレットショップ
参加した高校生たち

なんと奈良テレビの方にも来ていただいてテレビデビューもしました!
10月7日に奈良テレビの「ゆうドキッ!」のいきいきまちだよりのコーナーで放送されました。

公園は地域の人のための場所。つまり使い方次第でいくらでも楽しくなる、可能性しかない場所だと私は考えています。
序盤に書いたように公園に関する課題は色々ありますが、結局は

「自分がやりたいことを公園でやってみる」

に尽きるのかなと思いました。
最終的にみんなが公園を使うようになれば公園の管理を行政がやらなくてもよくなる。

高校生という立場で公園に向き合った結果。
この想いだからこそ、イベントをやり遂げられた気もします。


パークマーケットがかえってくる

年が明けて2023年となりました。

第1回の開催を通して、さらなる"やってみたい"アイデアが生まれました。
第2回もたくさんの人を巻き込んで日常をより面白くデザインしていきたいなと考えながら、またワクワクしています。


ここで今後のパークマーケットの情報を共有させていただきます。
3月19日(日)キックオフミーティングの開催が決定しました。
詳細はこちらの記事でご確認ください!


そして、第2回パークマーケットの開催が本格的に決定いたしました!
5月27日 (土) に前回と同じ公園、右京3丁目1号区公園(通称、ピエロ公園)にて開催いたします。
パークマーケットにご興味がおありの方は、予定のブッキングをぜひお願いします。


引き続き情報公開をこのnoteアカウントにて行っていくので、よければフォローお願いします☺
最後までご覧いただきありがとうございました。


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