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仕事について考えてみる

私は教師として14年間働いてきた。担当教科は社会科。
途中で2回育休や産休を経験した。
周りの同期は当たり前のように担任業をこなし、1年からの持ち上がりで卒業生を送り出すという教師としての醍醐味ともいえる感動を味わってきていた。私は家庭との両立を考えると副担任という立場も多かったので、周りがそうしたキャリアを積み上げる中、どうしても後れをとっている感があった。私は教師という職業はなりたくてなった職業だ。社会科という教科の魅力、教えること、学級経営この3つの要素に惹かれてこの職業に就いた。
しかし、やりたくてもその時何を優先させるかによって描いていた夢が遠くなっていった。女性という性により、出世やキャリアで焦りや絶望を感じる人の気持ちが痛いほどよくわかった。仕事については男性優位な社会だと思う。
私は3年間持ち上がりで卒業させるという経験をどうしてもしたくて管理職にも強い希望を出し、その夢を実現させることが出来た。
そして、先日その子たちを卒業させることが出来た。長年だった夢が叶い、最高に幸せだった。この3年間、必死で仕事と向き合った。ただ、家族との時間を削ってまで仕事に没頭することだけはしたくなかったので本当の意味でのワークライフバランスを意識して生活してきた。自分が仕事とプライベートを真剣に考えた3年間でもあった。成長したと思う。
もう一度、このサイクルを経験したいかどうか考えていると答えはノーだ。もうやりきった感があるので、また1年生から持ち上がりでという気持ちはない。来年は学年主任の可能性が浮上してきた。まだ30代なのに学年主任か、とこれもまた試練だ。しかしこの3年間を経験したことで自分に自信もついてきたし、仕事100%にならない自分の保ち方も身につけることが出来た。
仕事ってなんだろう。人それぞれ定義が違うと思うが、経験によって仕事の捉え方が変わってくることを実感した。
自分にとっての仕事とは?という問いに向き合いながら、また4月から生活していけるように春休みはゆっくり休みたいと思う。卒業おめでとう。自分

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