見出し画像

【映画】『漆黒天 終の語り』リクエスト上映

ムビ×ステ『漆黒天』 (toei-movie-st.com)

いったい何回観るんだよって感じですが、台風14号の影響で東京も激しい雷雨の中、秋葉原UDXシアターに行ってきました。

UDXシアター | 秋葉原のレンタルシアターなら秋葉原UDX (udx-akibaspace.jp)

ドリパス | リクエストの多い映画を映画館で上映します! (dreampass.jp)

ドリパスでリクエスト上映が決まり、9月18日なら舞台「始の語り」を観た後に映画「終の語り」を見直すことが出来るじゃないですか!
これは観ないわけにいきません。

というわけで映画は4回観たことになります。
10回以上観ている方もいるんですよ。(自己申告ですが)それに比べたら可愛いもんです。

さて、荒木さんの美しさと殺陣の素晴らしさに相変わらず酔いしれてきたのですが、そもそも「終の語り」を観て「始の語り」を観るという順番だったので、「名無し」は旭太郎なんだろな(?)と思って観始めているわけですよ。
出だしの殺陣は荒っぽくて、江戸随一の剣士とは思えなかったし(あれは陽之介の太刀筋じゃない…)、監督も旭太郎は自己流だからその点を考慮した殺陣にしたって言ってたからさ…
当然のように「名無し=旭太郎」と脳は判断していたのよ。
それ以外にも富士たちを殺害したときの着物と崖下で倒れているときの着物が同じだし…

だからね、荒木さんに書いた手紙にも、「名無し=旭太郎」ですよね~って、しっかり書いてしまいましたよ。
うわ~もう末満さんの思うつぼ?
超はずかしい!!!!恥恥恥

ところが舞台を観たら、陽之介が闇堕ちしちゃうじゃない。
まさかの入れ替わり
「名無し=陽之助」ですわよ、みなさん!!

というわけで、名無しは陽之助なんだという目線で映画を改めて観ました。
以前、舞台の感想を書いたときに
【観劇】『舞台 漆黒天 始の語り』大阪公演|じゅりあ&アッサム|note

映画での、玖良間士道の「あやつには日陰者の旭太郎として死んでもらわねばならぬのだ」というセリフから彼は旭太郎に成りすましていた陽之介を疑い始めていて、そこから蔵近の「俺の恨みも持っていけ」というセリフも、「旭太郎に取り込まれてしまった陽之介に対する恨みだったのではないか?」って深読みしたのです。
確かに上のセリフだけを切り取るとそう思ないこともありませんが、切られてから絶命までのセリフを全て聞くと蔵近に関してはそれはないなと思いました。

玖良間士道は怪しいけどね。

名無しに話しを戻しますと、やっぱり名無しが陽之助とは思いきれないのですよ。
表情とかに陽之介を思わせるところもあるけど、記憶が戻り始めているのに義妹の喜多や弟子の次郎太、三郎太をあそこまで容赦なく切り殺しちゃう?
いくら自分に対して敵意をむき出しにしているとはいえさ~~

衣装の辻褄やところどころ、本当に「名無し=陽之助」なの?って思わせるんですよ。
映画版の作り手さんは、「名無し=旭太郎」って思ってない?
……そんなことはないないよね。

映画で陽之介を名乗っている方は表情が乏しい。
生まれてから笑ったことがない旭太郎の顔なんですよね~仮面を取ったときとかさ…
それでいくと「名無し=陽之助」なんだろうけど。
あぁぁぁぁでも腹落ちしきれない~~
舞台で陽之介が闇堕ちプリンスしたのを観ているのに、どこか疑っている自分がいる。
もう正解を教えて欲しい。
荒木さん、末満さん、はっきり言って~~

最後に生き残ったのは「名無し」だというのは、初見から変わらずです。これだけは間違いない。刀に付いた血が証拠だもん。

玄馬先生が「あんた誰なんだ?」って生き残った方に尋ねるけど、あれって愚問なんですよね。
どっちが生き残っても「宇内陽之介だ」と答えるからさ。
まあ玄馬さんは「名無しか?討伐隊の陽之介か?」って意味で尋ねたんだろうけど。

映画の後日譚として名無しが記憶を取り戻すシーンが有ったとして、記憶を失っている間にしたことを知ったら、絶望の淵に突き落とされるだろうな。病んでしまうか、また自死するか。

ラストシーンで名無しが笑んだ顔って、あんなに不気味だったかなって今日思ったんです。
名無しは旭太郎は死んでいると言ったけど、最終的に生き残った彼の中には旭太郎の部分が残っていると思う。
舞台で見せてくれた、屈託のない笑顔の陽之介は二度と見られないんだろうな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?