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【映画】『ダウントン・アビー 新たなる時代へ』

映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』公式サイト (downton-abbey-movie.jp)

前作に引き続き観てきました。
見終わったあとに美味しい紅茶を頂きたくなる上質な映画です。最近は面倒くさがってマグカップで飲むことが多いのですが、この日は帰宅後ティーカップで頂きました。

大奥様が家族に見守られて眠るように息を引き取られました。(
悲しい)
もうマクゴナガル先生じゃないマギー・スミスさんはこの映画からいなくなるのですね…涙
でもこれから先、世界は大恐慌に陥るから、良いときに亡くなったのかもしれない。
数多の貴族たちが落ちぶれて城を手放す時代がやってくる、グランサム伯爵家も地獄を見るでしょう。
映画撮影に屋敷を貸した賃料で屋根を直せると喜んでいるのもつかの間、それどころではないでしょうね。

せっかく手に入れた南仏の別荘も早晩手放すことになるのだろうな。

映画撮影といえは、サイレント映画でしたね。
しかもトーキー映画への端境期。
「雨に歌えば」を思い出しちゃいました。
わたしの場合、ジーン・ケリーの映画ではなく、瞳子さん(安蘭けい)の宝塚版ミュージカルなんですけどね。
実際にサイレントで大スターだった俳優さんが、声質が悪い、訛りが抜けてない、演技が出来ないという理由で仕事を失ったのでしょうね。

そして映画撮影に屋敷を貸したことで、新たな可能性が見つかった人たちがいました。
映画の脚本を書く才能に恵まれていた人
演技の才能を垣間見せたメアリー
主演男優の付き人になることを選んだ若き執事(それは生涯を共にする相手となる可能性有り)

執事の職を辞したいと告げられ時、メアリーはそれを受けいれる。しかも彼女は執事がゲイであることを知っていて、それに理解を示している。この時代、なかなか受け入れられるものではないですよ。判った時点でクビにしている可能性だってある。
メアリーは事実上、伯爵家を束ねる立場なわけですが、そういうことも含めて「新たなる時代へ」という副題なんでしょうね。

この映画の続編がまた作られたとしたら、先にも書いた通り時代は世界恐慌へ続きますが、そのために没落していく様を克明に描く必要はなくて、悪戦苦闘しながらも一族で協力して貴族としての体面と領主としての責任を果たしていくメアリーの様子を描いて欲しいな。
案外、彼女が銀幕デビューしちゃったりして(笑)

日本でも戦後、旧華族のお嬢さんで銀幕スターになったかたはけっこういらっしゃいますからね。



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