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同意していない、を論理的に考えたい

 論理的に考えたい、と言いつつ論理的な頭脳は持っていない。

 そんなわけだが、本日論理学についての本を読み、さっぱりわからないままアカデミックな雰囲気に影響だけ受け、こうして考えてみたくなってしまった。実に浅はかである。

 同意したしていないのトラブルがどういう時に起こるかというと、

・片方が嘘をついている
・片方が勘違いをしている

 ということかと思う。勘違いするケースは個人のコミュニケーション能力とか相手への共感力の問題なので、こういう相手とトラブルになってしまったらもうどうしようもない。DaiGoが言っていた気がするが(うろ覚え)、ポジティブなコミュ障、外交的なコミュ障が一番の厄介の種である。人の気持ちをわかったつもりで都合よく解釈してくるので、こっちの気持ちを慮ってはくれない。

 たとえばものすごく嫌いな上司がいたとして、サシでの飲みに誘われたとする。心の中では死ぬほど行きたくないけれど直属の上司でパワハラ気質もあるとなると、断ったらその後どういう嫌がらせをされるかわからない。そんなわけで渋々飲みに付き合ってみたら、なんと相手は感動のあまり泣き出した。「俺は部下に慕われて幸せもんだ」と。

 ふざけんな!という感じである。かけらも慕ってないし、むしろ罵りたい。こういう相手がストーカーになったら悲惨である。「嫌よ嫌よも好きのうち」とかなんとかで相手が嫌がっていることなんて微塵も想像しないに違いない。

 また被害妄想が激しいパターンもある。いたって普通に話しかけたつもりでも、「感じが悪かった」と受け取られ、おはようと微笑みかけたら「ニヤニヤして気持ち悪い」「いやらしい目つきをしていた」なんて陰口を言われる。関わる気が失せて最低限のコミュニケーションで接していたら、「⚪︎さんにいじめられた!」なんて言われてしまうことも。どないせえっちゅうねん。もう馬鹿馬鹿しくなってくる。

 では片方が嘘をついている場合はどうか。

・(物理的・精神的・社会的に)力関係があり無理やり同意させられた
・後から急に態度を変え、同意していないと訴えられた

 会社の上司と部下だったり、扶養者と被扶養者の間でのトラブルとなると、力を持っている方が心象が悪い。なんでもアメリカでは上司と部下が社内恋愛をしたら問答無用で上司が左遷らしい(うろ覚え)。権力を持っている側は権力を振りかざしていなかったことを証明できなければまずい立場に追い込まれる。

 相手の同意を取り付けるにあたり、アルコールというのもNGなのだ。酒が入ると気が緩む。相手の判断力を鈍らせ同意を取り付けることがそもそも許されない。たとえ飲みの場で相手がノリノリだったとしても、翌日酒が抜けた後で「そんなつもりはなかった」なんて言われたらもうアウトだ。となると、相手に同意してもらうために飲みに誘うのはやめた方が良い。カフェに行こう。

 また相手が同意したと見せかけてちゃぶ台を返すパターンもある。こちらを騙す目的で近づいてくる場合と、どこかでなんらかの恨みを買って復讐される場合がありそうだ。

 相手を不快にさせ怒りや何らかの恨みを買った場合でも、嘘をついているのは相手なので、多くの場合は相手が罰せられるだろう。トラブルを避けるには、日頃から態度に気をつけたり不興を買わないコミュニケーションが大事だ。と言っても、そんな器用な人間ばかりじゃないからトラブルが発生するわけであるが。

 相手がハナからこちらを騙す目的で近づいてきている場合は、どっかのタイミングで気づかない限り避けようがない。「同意していない」と訴えられた場合、大事なのは裁判官の心象だ。それまでのメッセージのやりとりであったり、同意不同意の選択を迫るまでの経緯に説得力があり、納得してもらえるか。やましいことがなければ胸を張っていればいいが、人間は自分の記憶も疑い出す生き物なので、第三者に問いただされて変に動揺してしまうこともあるだろう。ただ、相手を騙そうとしてくるような相手は過去にも似たようなことをしていたりするものである。相手のこれまでの行動、自分のこれまでの行動、当時の状況、総合的に判断される。たった一つの証拠を突きつけてどちらが黒でどちらが白か決まるわけではない。裁判官の前で誠実であれ。やましいことがないなら徹底的に戦うのみ。

 そんなことを考えながら、全く論理的でない個人の感想を締めくくる。


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