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37.0°Cの熱で会社休む系の人

 欧米では、Man Fluという言葉がある。

 そのまま訳すと男性の風邪、という意味だが、男の人が風邪になると熱やだるさの症状を大げさに訴えがち(*)なことを揶揄したものだ。

(*欧米では男性にそういう傾向があると思われている”だけ”で、根拠などはない模様。大げさに弱ってみせる人というのは性差関係なくいると思うので、いろいろとツッコミたいところではあるけれど。)
 
 私の勤めている会社では、37.0°Cの熱を出すと会社を休む男性社員がいる。長い時には一週間も同じくらいの熱で会社に来ないことも。

 この話を聞いて、ごく一般的な感覚の人はどう感じるだろう。

 37.0°Cは平熱の範囲だから大げさなのか、それともやっぱり体調が優れず異変をきたすと感じるのか。

 私の同僚たち二人(いずれも女性)は上述の男性社員に対してかなり驚き動揺していた。「それって休むレベルの熱なの?」「せめてもっと熱を盛ればいいのに」

 本日Xを見ていると、37.5°Cの熱でダウンしている夫に関するポストが流れてきた。投稿主(妻)は、あまりに夫が大げさすぎて「笑いを堪えるのが大変だった」らしい。なんでもこの夫は「死ぬ時ってこれくらい辛いのかな」とこぼされていたようで。

 リプ欄には、「それくらいなら普通に家事する」「面白すぎる」とおそらく(?)女性らしき方々からのコメントが続いていた。

 また上沼恵美子もテレビのバラエティで同様のことを発言している。「それくらいなら家事するし、熱があるなんてわざわざ言わない」と。

 私も正直なところ、37.0°C台は平熱的な感覚を持っている。なぜかというと、全然元気に動けてしまうからだ。ちょっと体熱いな〜とは思うけれども。だから同僚の男性社員に対しても、はじめて休みの理由を聞いた時は大層びっくりした。生理前なら毎月それくらい熱出るぞ私、なんてことも思ってた。

 でも、いろんな例を見て、少しずつ考え方が変わってきた。もしかしたら、どちらかというと、熱への耐性には性差があるのだろうか。イメージとしても、男性は暑がり、女性は寒がりという個人的な偏見があるからだが、男性は事実として熱に弱いのだろうか。生物学的にという意味で。

 女性の場合は生理の辛さを男性にわかってもらえないという嘆きをよく耳にするが、男性の場合は熱の辛さを女性にわかってもらえないという辛さがあるのかもしれない。

 なんて、大げさに考えすぎだろうか。

 

 

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