2024.08.30 入院後の食事のこと

もう、8月も終わってしまう。雨。それで、後半は過ぎた。

仕事が傍らにあると、どうしても読書は斜め読みになる。

手術の前日、病院食が出され、それを食べて、ああ普通の人はこれくらいの量と塩分で、夕食を終えているのか、と、日々の食生活を反省した。

手術当日は絶食後だったので、腹が減っているはずなのに、あんまり腹が減っていると感じなかった。たくさん食べたら、胃が痛くなった。

それ以来、胃が痛くなる場合、を見極めようとした。腹いっぱい、油を大量に使ったような料理を、リーズナブルな外食チェーンで食べると、具合が悪くなるということも理解した。

勝手な想像だけれども、価格を抑えるために、油の質を落としたのかもしれないと思ったり。それがもしかすると、暑さで弱った胃に、来ているのかもしれないと思った。

最近、厚揚げの消費量が増えた。肉の代わりに厚揚げを使った献立をつくることを覚えた。

発端は、いつも巡回するスーパーの豆腐コーナーに、作りすぎた五目厚揚げがビニールに入って、安く売られていたのをみて、買ってみたことにある。こんな大量に使えるのか?と思って、初日は5枚のうち、1枚半を、みりん1酒1醤油1(食材の割合で、大さじ2:2:2の場合も、大さじ1:1:1の場合もある)でしめじを煮て、そこに油抜きした厚揚げを入れて、しばらく煮て、片栗粉を溶かし入れて食べたら、案外満足したことから始まる。

このメニューが毎日続いた。牛肉の細切れ(和牛)を入れて、みりん1酒1醤油0.8で煮て、残したもやしと小松菜の葉っぱのところを厚揚げといっしょに入れて、しばらく煮て、少し冷まして味のしみたところで、食べたら、まあまあ食べられた。

和牛細切れはさすがに毎日値引きされているわけではないから、牛ひき肉を入れて、同じレシピでやった。ひき肉を入れすぎて、油がたくさんでてしまった。ひき肉は50gくらいで、肉の油を出したあと、調味料を入れて、きのこ、もやし、小松菜を入れ、厚揚げを入れて、きのこもやし小松菜の水分で厚揚げを煮て、最後別のフライパンでつくった炒り卵を入れる、という形でつくったものが、一番美味しかった。炒り卵にちょっと入れただし醤油のアミノ酸の味わいなのかもしれないと思った。

いずれにしても、肉肉脂脂した私の料理に、厚揚げが紛れ込んできたのはいい傾向なのかもしれない。それでもまだ脂脂しているのだけれども。

私は、調味料の質が、料理の味を決めると思っているので、食材の値段にはこだわらないけれど、調味料の原料には多少こだわっている。

で、原因が、質の悪い油のせいかもと思い始めて、それらを食べないようにするかわりに、多少の酒には目をつぶろう、と思い始めた。

じゃあ、ということで、先日購入した、茨城県古河市の御慶事ひたち錦を飲むことにした。

満腹にする代わりに、腹八分目にとどめ、そこにちょっとだけ飲酒を入れる。当たり前のことなのかもしれないけど、酒を飲まないかわりに満腹まで食べるとしてきた私の生活の反省をした(←今さら)。

何を書いても言い訳になってしまうのだけれども、一ヶ月ぶりくらいに飲むお酒は、小さなワイングラス二杯で、いい気持になってしまった。もちろん、満タンに入れてるわけではないので、80mlくらいだろう(⬅本当かよ)。

御慶事だけれども、検索してみると、当代は27歳くらいの若い女性であるという。そのことが評判になっていたらしい。この御慶事の純米吟醸の雄町が、JALの国際線で採用されているという。

さて、香りをかいでみると、なるほどフルーティーで、バナナの香りはそこまででもなく、メロン風の香りが華やかだ。すこし発泡感を得、酸がチャーミングにはじけ、甘みと旨味とが広がる。花のような含み香。SYS酵母というのは、こういう特徴なのか?美味しい。

さて、日本酒はこれくらいにして、やはりワインも所望したくなる。

小布施ワイナリーのシャルドネ2019、サンシミにすることにした。

小布施のシャルドネは、新樽で醸し、熟成する、レゼルブプリヴェが基本なのだけれど、これは自社シャルドネで樽を使っていないもの。自園ぶどうではないペール・エ・フィスの樽なしシリーズは、よく飲むのだけれども、自園の樽なしは、すいぶん昔に飲んで以降、久しぶりなのかもしれない、と思って、開栓。

裏ラベルには、難解とあるけれど、「無愛想」という表現のほうがぴったりかも。割と、「普通の」(ここが逆に純粋のポイントか)シャルドネで、パイナップルのようなトロピカルな香りに比して、味わいは塩味すら感じるほどのミネラル感のある、キレ。落差が、おっと、と思うかもしれない。

ただ、そこが、小布施ワイナリーのいいところでもある。

これもグラス50mlくらいで2杯。

こんなところで今宵はやめておきましょう。

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